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2008年7月 4日 (金)

税収は見込めない、でも・・・

たばこ増税に関して、猪瀬直樹氏の記事を読みました。非常に説得力がありました。

たばこ増税は「取らぬ狸の・・・」
http://www.nikkeibp.co.jp/style/biz/inose/080624_46th/

たばこ税を増税して、「たばこ1箱1000円」にしようという話があちこちで聞かれる。たばこ税増税推進派の試算によれば、約9兆円の税収増が見込まれているらしいが、はたしてどれほどの根拠がある数字なのだろうか。

たしかに、最近の議論を見てみると、「タバコ税をあげれば、税収が増える」というのが前提になっているように思えます。「税収が増える」なおかつ○○、という具合に。猪瀬氏は過去の煙草税の増税時のデータを提示し、税収が増えること自体ほんとうに期待できるのだろうかという、根本的なところをついています。

ちなみに猪瀬氏の論点は、だからたばこ税をどうすべきかという狭い話ではなく、税に関するポリシーをしっかり考えようということです。確かに、○○税をどうする、□□税をどうする、と個別に議論して、それを争点にして、大騒ぎするのは本来の税の議論とは違う気がします。

たばこ税に話を戻すと、過去の税収のグラフを見ると、一時的にあがるけど、反動でまた落ちて、結局臨時のお小遣い程度にしかならなそうです。ひいき目に見ても、9兆円の税収増は、夢のような話に思えます。結果的には禁煙する人が増えてもとの水準に戻ることが予想されます。

じゃあ、増税に賛成か反対かと言われると、賛成です。意地でも同じ本数吸い続けるという人には気の毒ですが、増税で減煙・禁煙するという人が多ければそれはそれで、いいことではないかと。非常に狭い観点での意見で申し訳ないですが、率直なところです。

喫煙者の人で、実は心のどこかで禁煙のきっかけを待っているという人が、結構いそうな気がします。

受動喫煙防止条例―日本初、神奈川発の挑戦
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