ベスト・アドバタイザーの違和感
CM総合研究所から、ベスト・アドバタイザーなるものが毎年(?)発表されているそうです。
「第19回 日本のベスト・アドバタイザー」に関する下記の記事を見ました。
日経トレンディネット
広告界を制したナンバーワン企業は?
~発表!日本のベスト・アドバタイザー
http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/column/20080704/1016389/
企業名 | 商品名 | 作品名 | |
---|---|---|---|
1 | サントリー | ボス レインボーマウンテン | 温泉 |
2 | ソフトバンクモバイル | SoftBank | ホワイト家族24「家族で通話」 |
3 | NTTドコモ | NTT DoCoMo | 904i Debut |
4 | 日本コカ・コーラ | ジョージア | 麻雀 |
5 | 任天堂 | Wii Fit | Gヘディング |
リンク先の記事を見てもらえば、10位までの結果や、出演者の情報もあります。
また、各部門、「CM好感度月間新作」、「CMミート率産業分野別」、「CM投入効率産業分野別」、「CM-Branding評価躍進企業」、「CM-Branding評価トップ企業」、それぞれのNO.1の結果が以下のサイトにあります。
関心空間
消費者が選んだ「日本のベスト・アドバタイザー2007」http://www.kanshin.com/keyword/1456097
で、これを見た感想なんですが、ちょっと違和感が・・・
これが2007年度のCMのベスト10(CM-Branding評価)です、と言われると、本当にそうなんだろうか?って思ってしまいます。
例えば、CM-Branding評価部門の7位に、「キリン のどごし〈生〉」のCMが選ばれていますが、他のビールや発泡酒のCMに比べて、このCMが、好感度とかブランディングで特に成功していると言われて、ピンときますか?
このCMが嫌いというわけではなく(むしろ好きなほうですが)、これが他に比べて特に良いと言える理由が見つからないという感じです。
この「ベスト・アドバタイザー」どうやって決めているかというと、
この賞は、当研究所が首都圏在住の一般男女3000人を対象に実施する「月例CM好感度調査」より、視聴者の心をとらえることに成功したCM展開とその広告主を発表するもの。
だとのことですが、この調査に参加する人って、たぶん多少なりとも特殊な人なのではという気がします。
人材あっせんの業者などで希望者を集めて回答をさせているとしたら、その時点でかなり偏っていますし、もし無作為抽出だとしても、最終的に参加するかどうかは、その人しだいですから。
結果を見ると、無難なのが並んでいるというか、優等生的なのが多いという気がします。6位のビオレuと10位のマックフルーリー以外を除いたものは、すべて有名タレントを起用したもので、ウケる層にはウケるんだろうなという印象。
アンケート調査の限界を感じます。「好感を持ったのはどれですか?」とか、「印象に残ったのはどれですか?」という形式だとして(質問形式は憶測ですが)、どの程度、ほんとの結果が得られるんでしょうね。
アンケートが全部ダメだというつもりではなく、ほんの一面しか調べられないんじゃなかろうか、という懸念です。
そもそも「好感度」ってよく分からないと思いません?タレントの好感度調査結果もたまに発表されているみたいですけど、本当の意味での人気や評価とは違う気がします。
ある程度人気があって、かつ、嫌われにくい人の名前がだいたいあがっているような・・・
この賞も「ベスト・アドバタイザー」ではなく、「アンケート結果上位」だったら、ケチをつける気もないのですが。
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