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2008年10月 3日 (金)

がんばれマンナンライフ

マンナンライフの「蒟蒻畑」を初めて食べたときの衝撃。あの弾力。そんじょそこらのこんにゃくゼリーとは違うのです。

iza
こんにゃくゼリー「ミニカップ」製造中止も マンナンライフ
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/natnews/topics/183716/

子供は食べるなと書いてあるし、危険性については以前から話題になっています。これを1歳10カ月の子に食べさせて事故が起きてしまったなら、もはや保護者の責任です。保護者もそう思っていることでしょう。自主回収だ、製造中止だ、とあまり騒ぎを大きくする必要はないと思います。

食べる際に危険を伴う食品というものは、昔からあるもので。
少し古いデータですが、

死とシルバーデータ(1)
http://www.osoushiki-plaza.com/institut/dw/199906.html

1996年1月の1ヵ月間にもちをつまらせて死亡した人は、208人で、男性が150人、女性は58人。年齢別では70歳代が28.8%、80歳代が25.4%、60歳代が25.3%の順であった(『厚生の指標』96.12)。

もちで命を落とす人も結構な人数です。

説得力のある記事を見つけました。

「こんにゃく入りゼリー」よりものどに詰まって死亡した件数が多い危険な食べ物ベスト10
http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20081001_chissoku/

2006年の1年間の、消防本部と救命救急センターのデータだそうですが、

        もち 168例
        パン  90例
        ご飯  89例
        すし  41例
        あめ  28例

と、カップ入りゼリーやこんにゃくゼリーよりも事故例が多い食品はたくさんあります。

記事中にもあるように、パンやご飯などは口にする頻度が高いため、簡単に危険度は比較できませんが、もち、すしなどはそんなにしょっちゅう食べるものではないですよね。

カップゼリーは、もちほど歴史が長くないので、危険性の周知度が低いのも事故が起きやすい原因でしょう。

より表示を大きくし、危険性についても引き続き広報する、というあたりが、今回の件の落としどころだと思います。

くれぐれも、製造中止だなんてことにはならないことを願っています。

【2008年10月8日追記】
結局、マンナンライフの「蒟蒻畑」は製造中止になってしまいました。これを知って以下のエントリを書きました。

消費者団体やマスコミはもっと騒げばよい
http://claimant.cocolog-nifty.com/blog/2008/10/post-7af7-1.html

【2008年10月12日追記】
議員立法なんて話も出てきました。パッケージの注意表記に問題はあったのかという点に関して、以下のエントリを書きました。

パッケージ写真を掲載してみました
http://claimant.cocolog-nifty.com/blog/2008/10/post-2fc3-1.html

【2008年11月30日 追記】
いろいろありましたが、ついに製造再開が決まったようです。

「蒟蒻畑」製造再開!
http://claimant.cocolog-nifty.com/blog/2008/11/post-1881-1.html

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コメント

お餅や饅頭、団子も製造中止にしないとね、あの馬鹿野田聖子の理論から行くと。頭にきてしょうがない。

この記事に強く同意します。
今まで16件も同様の事故があっていて、にもかかわらず2歳弱の子に凍らせたこんにゃくゼリーを食べさせようとする神経がよくわかりません。
凍らせて、って。
これで、たとえば高齢者でもなく幼児でもなく18歳の健康な方がのどに詰まらせた、というのであれば自分も買うのを控えてしまうかもしれませんが。
というかわたしはこんにゃくゼリーが大好きなので製造中止にしないで欲しいのです。
幼児と高齢者にお与えにならないように、全国の皆様にお願いしたいです。

to 善良な一般市民 さん

消費者行政担当相である手前、あのような言動をとらざるをえないのでしょうかねえ。本心でどう思っているか聞いて見たいです。

ブログやそれによせられるコメントを見る限り、ネット上では、そこまで製造者責任を問うのはいかがなものか、という意見が主流のようです。

品質には何の瑕疵もない主力製品を、注意表示が小さいからという理由で自主回収した場合の、企業側のダメージも鑑みてあげないと、と思います。

to 24歳会社員 さん

凍らせてたんですか、知らなかった。
多分今回のようなケースだと、事故にあったお子さんの保護者の方も、メーカーが悪いとは思っていないんじゃないでしょうか。

この事故をトリガーにして、行政がメーカーに圧力をかけ、製造中止にでもなれば、遺族の方が悪者にされてしまうのではないかという心配もあります。

この件、3人の子持ちな私ですが、私もニュースで見た時、同じように感じていました。

何でも製造物責任にしすぎです。

うちでも子どもも食べていますよ。
ただ、食べ方には注意しています。
「丸呑みみたいに口には入れない」とか、「スプーンで必ず半分ずつ食べなさい」とか。

パッケージにも注意はそもそも書いてあるし、それを「凍らせて・・・与えた」と聞いた時には、それは与えた人が悪い・・・と私も感じていました。

コンニャクゼリーは、温度が上がってもとけないので、お弁当にデザートとして入れるのにもとても重宝です。ゼラチンのゼリーは、温度が上がると溶けるので,ある意味安全ですが、お弁当には溶けちゃうので入れられません。。。

食べ方をちゃんと考えて食べれば、とてもいい食材なのに、回収までさせよう、販売中止というのは、私もどうかと・・・というか、私が不便になっちゃうんですけれど・・・と思って、なんだかなぁ・・・と思っていたところです。

子どもを持つ親として、残念ですが、親も注意責任はあったのでは?と感じています。。。

蒟蒻畑も以前は普通のカップゼリーみたいな形状だったのですが、ポロツと丸ごと出ないように、ハート型に変えて、押し出しながら噛みちぎれるように変更されました。
安全性に関しても、それなりに企業努力されているんです。
より安全性を高めるために必要な対策があるとして、それはメーカーに過剰な負担を強いない形で行われてほしいです。

「注意喚起はされていると思いますが、今回また事故が起きてしまいました。安全対策に関して協力をお願いしたいと思います」という気持ちで、メーカーに対応するべきだと思います。

「マンナンライフ(群馬県富岡市)の鶴田征男会長ら幹部3人を内閣府に呼び、警告表示の見直しなど今後の対応について説明を受けた。」(izaより引用)

「呼びつけた」という感じがするのは私だけでしょうか・・・

マンナンライフの責任問う前に、親の責任問うべきでしょ。
以前からずっと報道されているのに、なぜ詰まらない大きさに
砕いて食べさせなかったのか疑問です。
なんだかモンスターペアレントと同程度の主張で、製造中止に追いやられた
マンナンライフが気の毒です。

事故を報告しなかったのには非があるかもしれませんが・・・

とうとう、製造中止になっちゃったんですね。macさんのコメント見てから知りました。

ただ、一連の件で、事故にあった保護者の方がすべて、メーカーの責任を追求しているわけではないと思います。

消費者団体とか行政は、メーカーにとっても現実的な線で、改善策を提案するべきでした。製造中止に(結果的に)追い込んで、それで納得しているのでしょうか・・・?

報告を怠ったことが、悔やまれます。情報が乏しい状態であったとしても、なんらかの報告さえしていれば・・・
報告さえしていれば、特に今回の件(1歳9ヶ月、冷凍していた)に関してはマンナンライフにほとんど責任はないと思えます。

規制はやむを得ないのでしょうが・・・選挙を前にしてか目立ちたがりの「議員立法」なのと(まあ、これは別にかまいはしないのですが)、規制の具体的な内容とその根拠が示されないままに勢いに乗って成立しそうなことに不安を覚えます。

問題の製品は他社製品に比べて大きくのどに詰まりやすいこと(これは初期の事故を受けての改善策だったはずですが、裏目に出たのでしょうかね)そして硬くはり付きやすいということで、事故に至りやすい性質を持っているという情報もあります。
ですが、こうした情報は一部の専門家の間には流れても一般向けのマスゴミにはなかなか取り上げられず、重要視されていないのが現実です。

規制をするならばその根拠と、規制基準は明確にすべきでしょう。
そして、該当する製品があるならばそれもきちんと公表すべきかと。

野田大臣が製造者を呼びつけた件にしても、要請内容をもっと具体的に明らかにすべきだったのではないでしょうか。
もし、この硬さや大きさの問題だったとするならば、隠蔽したとみられても文句は言えないですよね。

脊髄反射的に反対する気はありませんが、本件はあまりにもマスゴミと政党の影響を受けすぎた拙速な規制のように思えてなりません。
杞憂におわるといいのですがね。

規制の議員立法という話まで出ているんですね。(いただいたコメントで知りました。)

カップゼリーはいろんなメーカーから出ていて、固さや注意表示もまちまちですし、事故が起きているのはこんにゃく入りに限らないですからね。

規制をするなら、基準を明確にした、科学的なアプローチがほしいですよね。

事故のデータからだけだと分かりにくいなと思うのが、「おかゆ」を詰まらせて亡くなった方もいるんですね。これは、嚥下困難の状態の方が、おかゆを食べた際に事故をおこしたというだけで、おかゆが危険なわけではないわけですし。

危険度を測る基準を明確にし、その危険度に応じて、注意表示の大きさや表現を規定するというのが妥当な気がします。

当然、餅やパンにもつけることになるでしょうねぇ。。。

私もこの記事に同意です。

食べるか食べないかは本人の自己責任で、
自己判断のできない幼い子供に
それを食べさせた大人に責任があると思う。

それを製造側の責任として製造中止にした
野田さんははっきりいって意味不明です。

また、蒟蒻畑よりも危険な食べ物があって
他にも窒息死亡事故が起こっているのなら
それを世間に公表して注意を促せばよいと思う。

マンナンライフさんには製造再開を
一日でも早く行ってほしいです。

マンナンライフのサイトにも「『蒟蒻畑ポーションタイプ』の製造を10月8日(水)をもって一時中止致します。」とあります。

“一時”とありますので、きっと再開してくれますよね。

再開する際には、パッケージの注意書きが大きくなったりしそうですが、製品自体はどうなんでしょうね。

特長を損なわない範囲で安全性を高めることは賛成なのですが、変にやわらかくしたりしたら、違うものになってしまうし・・・

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