ハクキンカイロのすすめ
使い捨てでなく、ベンジンを使うやつです。
白金触媒式カイロの登場
大正末期になると、プラチナの触媒作用を利用して気化したベンジンをゆっくりと酸化発熱させるものが発明され、1923年に「ハクキンカイロ(白金懐炉)」の商品名で発売された。戦前・戦中は、郵便局や軍隊などが利用の中心だったようだが、戦後は一般にも広く普及した。
私らの世代(30代)以下だと、カイロと言えば使い捨てを思い浮かべませんか?「ホッカイロ」とか「ホカロン」とか「どんと」とか。
私は子供の頃に祖父が持っていた、ベンジンカイロを見て、衝撃を受けました。その頃はベンジンが中で燃えているんだと思っていましたが、白金の触媒でゆっくり酸化しているんですね。化学で習った触媒とはこういうことだったのか
触媒(しょくばい、catalyst)とは、特定の化学反応の反応速度を速める物質で、自身は反応の前後で変化しないものをいう。(触媒 - Wikipediaより)
なるほど、なるほど。白金触媒のおかげで、燃焼するほど高い温度でなくとも、酸化反応が進むわけですね。化学でならったなあ。
で、このベンジンカイロ、数年前から使っているですが、とっても良いのです。もっとみんな使えばいいのにと思うのですが、使っている人をあまり見たことがありません。まあ、人に見せるものではないので、けっこう持っているのかもしれませんが。
発熱量が半端ない
まず、発熱量が半端じゃないです。金属部分を直接触ると火傷するので、かならず布の袋か何かに入れる必要があります。
写真の左側のがそれで、製品についてました。いかにも端切れで作ったような微妙なデザインですが、結局これを愛用しています。
ハクキンカイロのサイトによると、使い捨てカイロの13倍の熱量だそうです。
ハクキンカイロについて|カイロ 懐炉 スキー スノーボード アウトドア|ハクキン 白金
ハイパワー!なのに低燃費
熱量(カロリー)は使い捨てカイロの約13倍。
発熱温度も一定していますので、寒冷地や冬の野外のレジャー時に、非常に威力を発揮します。
一方で、熱量消費はほんのわずか。たった25ccのべンジンで最大約24時間保温できる燃費の低さです。
このベンジンカイロとってもいいのですが、いくつか不便な点も。
こまめな付け消しはできない
通勤時に使ったりすると、電車内で暑い思いをします。また、24時間持つので、行きも帰りもOKなのですが、就業時間中ずっと発熱しっぱなしというのもねえ。なので、基本的には長時間連続で使うアウトドアなんか向いていると思います。釣りとかスキーとか。私は子供と公園に遊びに行くときに使っていますね。
こまめなON/OFFをしたい場合は、最近出たエネループのカイロ(eneloop warmer)みたいなのがいいんでしょうね。スイッチで簡単にON/OFFできるので。でも、使ったことないので憶測ですけど。
基本的には消耗品である
半永久的に使えるわけではなく、長く使っていると、部品を交換する必要が出てきます。数年使っていると、プラチナ触媒のある「火口」という部分が劣化し、発熱が弱まってきます。ベンジンカイロの使い方やメンテナンスについて、非常によくまとめられたサイトがあったので、詳しくはそちらを参照してください。
私は今のところ4,5年くらい交換せずに使っています。十分温かいのですが、当初に比べると温度が下がってきている気がします。そろそろ火口を交換しようかと思っています。
あと、火で点火するタイプがお勧めです。電池で点火するタイプのものは結局、その点火部分が別になっているので、不便だと思います。マッチやライターならどこにでもありますので。■
[2013年1月20日追記]
やっと換火口を買ったという話。
ハクキンカイロの火口交換で、あの感動がよみがえる!: 主張
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