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2009年1月30日 (金)

動物好きなら雑種を飼おう

血統書付きの犬や猫を飼っている人を否定するわけではないですが、もうちょっとブランド志向から離れてもいいのは、と思ったきっかけは、以下の記事を読んだから。

すっきりスリムな“ブルドッグ”に賛成? ココログニュース:@nifty
http://news.cocolog-nifty.com/cs/catalog/cocolog-news_article/catalog_world-200901201547_1.htm

英国の愛犬家団体『ザ・ケンネルクラブ』が、ドッグショーでの審査基準を見栄えの良さから健康重視に切り替えると発表した。理想の容姿を作るため、ブリーダーたちが繰り返してきた近親交配による品種改良のため、重度の障害を抱える犬が少なくないという状況を打開することが目的だ。

いかにも「ブルドッグ」な容姿を追求した結果、犠牲になったものは健康でした。

ブルドッグに限らず、品種改良の結果、健康が犠牲になってしまったケースは他にもあるようで、キャバリアという犬の品種は、遺伝的に心臓病になりやすい傾向があるそうです。(以下、ウィキペディアより引用)

心臓疾患(主に僧帽弁閉鎖不全症)は遺伝性疾患として重要視する必要がある。<以下日本臨床獣医学フォーラムより引用・要約>

心臓の左心房と左心室の間にある僧帽弁という弁の異常で、老年期に後天的に発生、犬の心臓病では最も多いものである。小型犬の欝血性心不全の95%はこの病気である。発生は年齢とともに増加し、16歳になると75%がこの病気を持つと言われている。また、キャバリア・キングチャールス・スパニエルでは、1歳ですでに33%がこの病気を持ち、4歳以上では60%にもみられる。

人間による品種改良を全否定する気はありません。飼いやすい性格・性質とか、大きさの制約とかはあるでしょうから、ペットに適したものにするための、ある程度の品種操作は必要だと思います。でも、あまりにも容姿(顕著な特徴など)にこだわると、ブルドッグのような例が生まれる原因になってしまうのが心配です。

その後、見つけた記事で、

「買う」から「もらう」へ…… 米国ではペットの「里親・里子制度」がトレンド - ライフ - 日経トレンディネット
http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/column/20090122/1022988/

先日、ローカルラジオでコマーシャルを聞いていた時、家具屋さんの宣伝の最後に「Don't buy pets from pet stores. Simply adopt them from animal shelters(ペットショップでペットを買うのを止めましょう。代わりにアニマル・シェルターから里子をもらいませんか)」というメッセージが流れました。

なんか、上記の宣伝は、ペットショップの営業妨害みたいになっちゃってますね。もちろんペットショップがいけないとは思いませんが、ペットの入手先はもう少し多様化してもよさそうです。ペットショップは商売だから、商品価値をできるだけ高めたいでしょう。血統書付きだったり、見た目に特徴のある品種を売り物にするようになるのは、しょうがないでしょうね。

ブランド好きがいてもいいけど、ノンブランド派がいてもいいと思います。私が子供の頃、同級生が飼っている犬や猫は、たいてい雑種でした。知り合いからもらってきた、みたいな。何の種類だか分からないし、大きさも微妙だったり。柴犬っぽいけど、絶対ちがうみたいな。

上記の記事に出てくる「アニマル・シェルター」のようなものが、日本でも一般的になれば理想ですね。「どうしてもこの品種」という人はペットショップに行けばいいし、品種にこだわらない人は、アニマル・シェルターに行って、気に入ったのをもらってくるような形で。選択肢があれば、そちらを選ぶ人もけっこう多くなるのではないでしょうか。

この仔たちを捨てないで―雑種犬ジェイの生涯
この仔たちを捨てないで―雑種犬ジェイの生涯

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