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2009年4月 6日 (月)

家事はそんなに甘くない

日経BPの鈴木貴博氏のコラムは面白いし、身近な例を取り上げてくれるので、分かりやすくて好きなんですが、ちょっと今回ばかりは、ちょっと揚げ足をとらせていただきたいと。

鈴木貴博のビジネスを考える目
第168回 家事ロボットが日本経済を救う!

http://premium.nikkeibp.co.jp/itm/col/suzuki/168/index.shtml

鈴木氏がお掃除ロボット「ルンバ」を購入した話に絡めて、家事に費やされている労働力を家電やロボットが代替することの合理性を説いています。

総論としては基本的に賛成なのですが、細かいところでつっこみたくなりまして・・・

さて、実は今回の「ルンバ」購入で、育児を除いた我が家の家事のほとんどがロボットに置き換わったことになる。

「家事のほとんどがロボットに置き換わった」??? どれどれ、読み進めると・・・

●掃除:今回、「ルンバ」に置き換わった
●洗濯:ドラム型自動洗濯乾燥機が担当
●食器洗い:自動食器洗い乾燥機が担当
●風呂:ガス会社製の、ボタン1つで水張りから湯沸しまで完了するタイプ
●トイレ:自動でフタが開くタイプの温水洗浄便座だが、これも立派にロボットだ

全国の主婦(or主夫)を代表して、家事はそんなに甘くないぞと主張したい。(私は普通のサラリーマンのおっさんで家事はほとんどしないんで、微妙な立場ですが)

【掃除】
掃除の大変さって、掃除機かけにあるのではなく、散乱したものを所定の位置に戻したり、掃除をするためにテーブルやイスなどの障害物をよせたりよけたり、こたつをあげたりするところにあるような気がします。掃除ロボができる範囲(=物を動かさずにできる掃除の範囲)なんて、大したことないような気がします。

【洗濯】
洗濯の大変さは、「干す」と「たたむ」ですよね。「洗う」が楽になったのはずいぶん前のことです。乾燥機があるっていっても、乾燥機NGのものは途中で抜かなきゃいけないし、しわになりやすいものは、後でアイロンが必要だし。

【食器洗い】
これは、私使ったことないんで、よく分かりません。すごく便利そうだなーとは思っています。使っている人、どうでしょう?

【風呂】
お湯はりなんて大した作業じゃないよなぁ・・・。掃除をしなくていいなら楽になるんですが。

【トイレ】
トイレにおける家事は、「トイレ掃除」ですよね。フタの開け閉めや、お尻洗いは・・・、家事じゃないっす。

読んでいて、ピンと来ました。「もう女性が家事をする時代ではない」などとも書かれていますが、鈴木さん、実は家事はほとんど全くやっていないんじゃないでしょうか。奥さん(またはお手伝いさんとか)に任せっきりなのでは???

そうじゃなきゃ、掃除ロボの登場で、掃除という家事が解決したかのような錯覚はしないはず。

家事ロボット(家事家電)がそれほど普及しない理由に関して、鈴木さんは、

お掃除ロボットなどというと、普通の人はぜいたく品だと思うだろう。自動食器洗い乾燥機を目にすると「せめて食器ぐらいは自分で洗うべきだ」と道徳的観点から考える人は少なくないのでは。ところがその考え方は捨てた方がいいと僕は考えている。

ちがーう!掃除ロボが普及しないのは、ぜいたく品だと思われているからではなく、道徳的観点からでもなく、ただ単に、ほとんどの家庭において、たいして役に立たないからです。

本当に掃除をしなくてすむようになるなら、100万円出したって買いますがな。

大人しかいない家庭の掃除はそれほどじゃないと思いますよ。掃除で苦労しているのは、子供のいる家庭です。

脱ぎ散らかした靴下を見つけたら洗濯かごへ、絵本は本棚へ、菓子の空き箱はゴミ箱へ、でも、トミカはおもちゃ箱へ、息子が床に建設したプラレールの車両基地は壊さないように周囲だけ掃除機をかける。そういうことができるようになって初めて、掃除という家事から開放されたと言えます。

さすがに当分無理でしょう?掃除ロボは、まだまだ未完成だと思いますよ。

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