日本・トルコ 友好の危機
トルコ共和国には親日派の人が多いらしいです。
その理由の一つとして、エルトゥールル号遭難事件があります。
詳しくは、ウィキペディアを見てほしいのですが、
エルトゥールル号遭難事件 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%83%AB%E3%83%88%E3%82%A5%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%AB%E5%8F%B7%E9%81%AD%E9%9B%A3%E4%BA%8B%E4%BB%B6
簡単に言うと、1890年に日本を訪れていてトルコの船が日本近海で遭難した際に、和歌山県串本町(当時 大島村)の住民が献身的に救出活動にあたり、また、日本政府も最大限の援助を行ったそうです。
そのことをきっかけにトルコの人は、日本に友好的な感情をもっているそうです。
そして、日本人として、忘れてはいけないエピソードがあります。1950年のイラン・イラク戦争の際にイラン国内に取り残された日本人がいたのですが、トルコ大使がトルコの航空機を派遣して、日本人たちを救出してくれたというものです。
トルコ大使や航空機に乗務してくれた人が、どの程度エルトゥールル号のことを踏まえていてかという点についての疑問は、ウィキペディアにも記述されていましたが、いずれにせよ、親日感情があったからこそ、航空機を派遣してくれたという点については間違いないと思います。
上記の2つのエピソードについて、私は「奇跡体験!アンビリバボー(2003.8.21放送分)」を見て知ったのですが、公式サイトには、もうバックナンバーが残っていないようでした。
そして、ここまでが前置きだったのですが、そんな中、こんなニュース記事を目にしました。
「「トルコ建国の父」救え 銅像の寄贈先破綻…「友好危機」ネットで署名活動」:イザ!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/natnews/250465/
屈指の親日国、トルコ共和国の親日感情が悪化しているのを憂慮し、インターネット上でつながった有志が立ち上がった。トルコから新潟県柏崎市のテーマパークに寄贈された建国の父、ムスタファ・ケマル・アタチュルク初代大統領(1881~1938年)の銅像の行き先がテーマパーク破綻(はたん)をきっかけに決まらない問題が影響しているとみられ、ネット上で署名活動を始めたのだ。有志らは「1人1人が声に出して行動することで、解決に向けて前進する」と協力を訴えている。
これも簡単にまとめますと、最近トルコの親日感情が悪化していることの一因として、トルコから寄贈されたムスタファ・ケマル像を、日本側がぞんざいに扱っているのがあるのではないかということです。
ムスタファ・ケマル像が現状きちんと展示されていない理由として、テーマパークの経営破たんや、像の民間企業への譲渡に関しての行き違い、土地所有の権利のこじれなどがあるようです。(現在、裁判中)
この状況を改善するために、会田市長、ウェステックエナジー社、外務省に対して署名活動をおこなっているという記事でした。
柏崎市、ウェステックエナジー者、土地所有者、それぞれ思うところはあるでしょうが、ムスタファ・ケマル像の移転に関しては、まずは裁判とは切り離して、トルコに対して非礼のないようにすることが第一じゃないでしょうか。
こんな些細なこと(両国の友好の歴史から考えれば、ほんとに些細なこと)で、日本・トルコの友好関係を壊すことは、いかにもバカらしいです。
署名サイトは以下になります。
旧トルコ文化村内のムスタファ・ケマル像を当事者間の裁判から切り離し、問題の早期解決を求める要望書
http://www.shomei.tv/project-932.html
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