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2009年7月12日 (日)

ヨシダソースに嫌がらせをしたのはキッコーマン?

(2009年8月3日追記)
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番組中で言われていたようなことを、キッコーマンがやったはずはない、という丁寧なコメントいただきました。コメント欄もあわせて読んでください。
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ちょっとあやふやな憶測もありますので、最後まで読んで判断してくださいね。

今さっき、エチカの鏡という番組でヨシダソースという、日本人社長がアメリカで興し、そして成功した会社を紹介していました。番組サイトによると、

エチカの鏡 ココロにキクTV - フジテレビ
http://www.fujitv.co.jp/b_hp/ethica/index.html

親から借金した500ドルだけを持ち、芝刈りのアルバイトで食いつなぎ、その後、空手を教えながら生計を立てていたが常に貧窮との戦い。クリスマスプレゼントをくれた空手の教え子にお返ししたいと考え、お金をかけないプレゼントを考えたときに生まれたのが、ヨシダソースだ。あきらめずにひたすらヨシダソースを売れるよう努力し、破産しそうになったことが4回もあった中、その都度立ち上がってきた吉田の熱く、明るい人柄にスタジオも大いに盛り上がる。

わたくし、以前に何度かこの社長をテレビで見たことがあります。独特なソースを開発して、アメリカで大成功した、カウボーイハットをかぶったおじさんです。

公式サイトによると

ヨシダソース オフィシャルサイト
http://www.yoshidasauce.jp/

波乱万丈のアメリカ生活をサバイブした末、自家製秘伝のタレをベースにしたヨシダソース(正式名称:ヨシダグルメのたれ®)を生産販売してアメリカンドリームの体現者となる。
米国の中小企業局、Small Business Administration(SBA)が選ぶ全米24社の中に、FedExやインテル、AOL、ヒューレットパッカードなど並んで「殿堂入り」を果たす。
2005年にはNewsweek誌(日本版)「世界で最も尊敬される日本人100」に選ばれる。

なんだか、すごいおじさんのようです。

このサイトの私のおすすめは、「吉田潤喜ストーリー」に掲載されている、最近の写真と、赤ちゃんの頃の写真の表情が瓜二つ(まあ、本人なので)というところです。

吉田潤喜ストーリー|ヨシダソース オフィシャルサイト
http://www.yoshidasauce.jp/yoshidasauce/story.html

そんなことはさておき、エチカの鏡で紹介されていた内容。録画していなかったので、記憶に頼っている点をご了承ください。

ヨシダソースがアメリカで売れ始めた頃、その影響で販売数を落とした某大手醤油メーカー(日本の会社)があったそうです。ヨシダソースはその某大手醤油メーカーから、吉田社長が開発した独自ソースの原料の一つである醤油を仕入れていました。

ソースやしょうゆやタレといった小売の商品単位で見るとライバルなんですが、原料レベルでは仕入元と仕入先という取引関係だったんですね。

で、その大手醤油メーカーは、ヨシダソースがヒットし、自社製品の売上が減少したことをねたんで、原料仕入価格の値上げという、いやがらせをしてきました。吉田社長はここで下手(したて)には出ずに、その大手醤油メーカーとの取引をやめ、別の比較的小さい日本の醤油メーカーを見付け、そこの醤油を原料として使うように変更した、という内容でした。

その醤油メーカーは日本のメーカーで、アメリカですでに大きなシェアを持っていたメーカーだということを番組中で言っていたと思うのですが、私の知っているもろもろの情報を総合すると、キッコーマンくらいしかないんです。

いや、分からんですよ。私が知らないだけかもしれないです。アメリカで成功している大手の醤油メーカーが他にもあるかもしれません。

でも、そんな会社、私はキッコーマンしか知りません。

KIKKOMANのおいしい挑戦~アメリカ進出50周年~ 館内展示パネル キッコーマン国際食文化研究センター
http://kiifc.kikkoman.co.jp/tenji/tenji14/america06.html

以前、テレビで見たこともあります。キッコーマンは、日本での醤油の消費が頭打ちになることを見越して、50年以上前から、アメリカに進出し、そして成功していると。非常に先見の明があります。誇るべき日本企業です。

で、結論なのですが、「某メーカー」みたいに、ぼかしたところで、結局ばれる(orどっかが濡れ衣を着せられる)ことになるんですから、はっきり言ったらいいじゃん。

少なくとも、私は、現時点では、「ヨシダソースに嫌がらせをしたのはキッコーマン」だと思っています。

キッコーマンも違うなら違う、または、何か弁明があるならハッキリ言わないと、テレビであんな感じで紹介されてしまったら、企業イメージが傷付きっぱなしになっちゃいますよ。

もちろん、「ビジネスの世界じゃ、当然だろ」という開き直りでもOKですよ。■

キッコーマンのグローバル経営―日本の食文化を世界に
キッコーマンのグローバル経営―日本の食文化を世界に

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コメント

キッコーマンの社員です。
ご指摘の「エチカの鏡」を拝見しました。
ご心配をおかけし、申し訳ございません。
事実関係は以下のとおりです。

①当時、吉田ソース様は当社とも若干取引がありましたが、大部分は別の日本の醤油メーカーが納品されており、現在もその状況に変化はありません。
②当社は、海外において過去、コスト上昇に伴う値上げを行ったことはありますが、アメリカの法律において個別のユーザーのみに値上げをすることは禁じられております。したがって、吉田ソース様だけを対象に値上げをすることは法令違反となりますので、ありえません。

コメントありがとうございます。

憶測だらけの記事ですみません。

でも、やっぱり気になるのは、「じゃあ、番組で紹介していたあのエピソードは何だったんだ」ってことなんですよね。

いくつか考えられるんですが、

(1)キッコーマン
(2)キッコーマン以外の日本のメーカー
(3)「いやがらせ」という部分が、ヨシダソースの逆恨み。(例えば、コメントにあるようにコスト増にともなう値上げだったのに、変に解釈した)
(4)ストーリーを面白くするための捏造、脚色

(4)の場合、ヨシダソース側が捏造したって場合と、番組側が捏造した場合があるでしょうね。

番組は録画してなかったので確認はできないのですが、「ねたみ」から「日本の大手醤油メーカー」が値上げしてきたというナレーションだったと思います。

いったいどうなんでしょうかね。ある「大手醤油メーカー」の悪口を言いながらも、その名前をはっきり言わないから、ややこしいことに。番組(フジテレビ)に確認してみようかしら。

キッコーマンの社員です。

ご理解をいただき、ありがとうございます。
なぜ、このような番組になったかは不明ですが、(4)が正解に近いのではないかと思います。

当時から弊社の醤油は、ヨシダ様のメインの醤油ではありませんでした。また、恣意的に差別的な値上げをすることは、法令違反になることは、アメリカでビジネスを行う企業にとっては常識のはずです。

最近の情報番組は、ドキュメンタリータッチのものであっても番組を面白くするために脚色することが多々あるようです。ある程度はテレビの特性で、仕方のない面もありますが、今回は、それがあまりに一方的な内容であったということではないでしょうか。

なお、番組では触れられておりませんが、ヨシダソースは、2000年にブランドをハインツに売却され、現在は、ハインツの一ブランドとして、製造されております。

フジテレビにメールで問い合わせ中ですが、返事が来るかどうかは分かりません。

吉田ソースのサクセスストーリーを脚色するにしても、あるメーカーを想起させるような表現をして悪者にすれば、迷惑がかかるということを考えなかったのでしょうか。

法律で禁じられているようなことなら、他社がそのようなことをしたという可能性も低そうですし。

もし、回答が来ないようなら、BPO(放送倫理・番組向上機構)に相談してみたいと思います。

「エチカ」とは倫理という意味だそうですが、笑い話にもなりませんよねぇ。

ふと思い出したので、補足。

フジテレビからの回答はなかったです。まあ、一視聴者の意見に取り合う義務もないでしょうし。

BPOからも回答なしでした。守備範囲が違うのかも、という気もします。

鶴瓶師匠が出しちゃった事件とか、そういうのは取りあげているみたいですけどね。

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