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2009年7月19日 (日)

水虫の飲み薬イトリゾールを処方される

水虫で専門医に行きまして、皮膚だけだったら塗り薬で十分だったのですが、どうやら爪も怪しいとうことで、前回、爪を切って検査に出したのですが、

爪水虫(爪白癬)の疑いが濃厚
http://claimant.cocolog-nifty.com/blog/2009/07/post-7c51-1.html

↓こんなんでました。

細菌検査結果の報告書
細菌検査報告書

検査結果報告で、成績が(+)ということは、つまり、爪水虫(爪白癬)だったということ。

先生によると、爪水虫は塗り薬だけでは治りにくいとのこと。

ということで、なかなか高価な薬ですが、ヤンセンファーマという製薬会社のイトリゾールという薬を処方してもらうことになりました。

イトリゾールカプセル50mg
イトリゾールカプセル50 (50mg)

飲み方は、「1週間服用して、3週間休む」というサイクルを3回行う、パルス療法というもの、服用のスケジュールを管理しやすいように、専用のカレンダーももらいました。

イトリゾール服薬カレンダー
イトリゾール服薬カレンダー

先生はジェネリック医薬品(後発品)の話もしてくれました。薬価は三分の二程度になるものの、イトリゾールのジェネリックは効果が低い(特にパルス療法の場合)という情報があるとのことでした。

ジェネリック医薬品というものは、同じ主成分を含んではいるものの、同じ効果があるとは限らないという話は、よく聞きますよね。吸収の良さなどもあるでしょうから、薬の効きってのは、主成分だけでは決まらないということのようです。

イトリゾールのジェネリックに関して、ネットで調べたところ、上記を裏付けるようなデータがありました。

プシコ・メモメモ: ×水虫薬のジェネリック
http://pshycho-memomemo.cocolog-nifty.com/blog/2007/06/post_8a60.html

記事を書いておられるのはお医者さんです。過去の治療結果に関しての、看護師さんからの報告データが掲載されています。例数が15と少ないこと、症状の評価に関して学術的な指標がないことなど問題点をあげつつも、あきらかにジェネリックの効果が低いことを指摘されています。

上記記事から、報告の概要を引用させてもらいますと、

  11人: 改善(イトリゾール)
   1人: 不変あるいは悪化(イトリゾール)
   3人: 不変あるいは悪化(トラコナ)

ジェネリック(トラコナ)を処方した例が少ないとはいえ、ジェネリックで治った人がいないとは・・・

ジェネリックを処方した事に後悔してしまいます。

とまで書いておられます。

ただ、こんなデータもあります。これはトラコナを製造しているマルコ製薬の「トラコナ錠50mg 生物学的同等性試験」の報告書です。

トラコナ錠50mg 生物学的同等性試験の報告書
トラコナ錠 50mg 生物学的同等性試験
http://www.nichiiko.co.jp/data2/47110/05_equivalence/toracona%20tab50mg_be.pdf

上記によると、

生物学的同等性
1 緒 言
トラコナ錠50mg とイトリゾールカプセル50 の生物学的同等性を証明するため、健康な男子を被験者として両製剤の経口投与によるイトラコナゾールの血中濃度の時間的推移を比較検討した。

「4 考察及び結論」のところで(正直細かいところはよく分からないのですが)、結論としては両者は生物学的に同等である、ということのようです。

じゃあ、なぜ効きが違うんでしょうねぇ?

ただ、上記の試験ってのは、血液中の成分の量を48時間測定しただけで、実際の症状の改善を見たものではありません。それに、グラフを見ると血液中の成分は48時間でゼロになるようですが、患部にもっと長く成分は存在するようです。

これも上記と同じサイトにあった、日医工株式会社(販売元)とマルコ製薬株式会社によるトラコナ錠 50mg トラコナ錠 100mg (イトラコナゾール錠) 使用上の注意」には、

使用上の注意改訂のお知らせ
http://www.nichiiko.co.jp/data2/47110/12_information/t-toracona-t50-200608-06_095.pdf

<用法・用量に関連する使用上の注意>
爪白癬(パルス療法)
・ 本剤は投与終了後も爪甲中に長期間貯留することか
ら、効果判定は爪の伸長期間を考慮して行うこと。

とあります。血液中の成分がなくなっても、爪の中には成分が長くとどまるようです。やはり、48時間の血液検査ではわからない、別の要因があるんでしょうね。■

水虫最前線 (皮膚科診療最前線シリーズ)
水虫最前線 (皮膚科診療最前線シリーズ)

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