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2009年9月25日 (金)

レギンスは昔からあった言葉なのね

テレビなどを見ておりまして、レギンスがどうたら、というフレーズを聞いて、衣類系の物の名前であることは分かるものの、なんのことやらと思っておりました。

よくよく聞いてみると、なんだいスパッツのことかい。

スパッツっていう名前があるんだから、別の呼び方をして混乱させないでほしい。だいたい、なんだね、その「レギンス」なる単語は。ぱっと出かい。

と思っておりましたら、レギンスって単語も昔からある言葉なんですねえってことを知ったっていう話。

太宰治の「人間失格」を読んでおりました。最初に読んだのは15年くらい前でしたが、家に文庫本があったので読み返してみました。

青空文庫に掲載されていたので、それをコピペさせてもらいます。

他者に怯えるあまり、「必死のお道化のサーヴィス」をする傾向がある、大庭葉蔵少年は、

自分は夏に、浴衣の下に赤い毛糸のセエターを着て廊下を歩き、家中の者を笑わせました。

なんてことをしておりました。でも、実際にセーターを着ていたわけではなく、

なに、自分だって、真夏に毛糸のセエターを着て歩くほど、いくら何でも、そんな、暑さ寒さを知らぬお変人ではありません。姉の脚絆(レギンス)を両腕にはめて、浴衣の袖口から覗かせ、以(もっ)てセエターを着ているように見せかけていたのです。

人に怯え、計算ずくのおどけを演じる葉蔵少年。セーターじゃなくて、レギンスを腕につけて、ウケを取ろうとするあたり、やっぱり十分「お変人」のような気が・・・

話の内容はさておき、文庫本では、「脚絆」に「レギンス」というふり仮名表記がされていました。

脚絆っていうと、落語なんかでよく出てきますが、もっとごつくて、江戸時代の人が長距離の旅をする時に付けるようなイメージ。レギンスとはだいぶ印象が違います。

でも、ウィキペディアの脚絆の項を見てみると、

脚絆 - Wikipedia

・日本型脚絆

・西洋型脚絆
  ・巻脚絆(巻きゲートル)
  ・レギンス(スパッツ型、短ゲートル)

という分類になっています。レギンスは言わば西洋の脚絆なのですね。

スパッツ、レギンスの次は、脚絆と呼ぶのが流行るかも。呼ぶだけじゃなく、デザインも日本の脚絆っぽくするとか。時代物ブームだし?

なんてこともないでしょうか、甲冑パンツよりは、マシだと思う。

「武将萌えで「甲冑パンツ」が女性に大ウケ」:イザ!

世の中、何が流行るか分かりませんね。ほんとに「大ウケ」だったのか?

「何これ?バッカじゃない?ウケるー」だったりして。

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