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2009年9月11日 (金)

痴漢冤罪にあう人が悪い、と言わんばかりの記事

おととい配信された日経の、SAFTY JAPANのメルマガ。

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┃▽ 9月1日~9月7日にもっとも読まれた記事 BEST20 ▽
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(略)
◯○7位◯○
  電車内痴漢 ~ えん罪を防ぐ男の自己防衛策 ~

  http://www.nikkeibp.co.jp/sj/2/column/e/17/

これって、2006年4月の記事なんです。3年以上たっているのに、先週一週間のランキングに入ってきたみたいです。

そういや、こんな記事読んだなーと思って読み返してみて、やっぱり納得がいかない。3年前に読んだときの、なんかイラってした感覚がよみがえってきました。

佐伯さんの書いた記事は好きでよく読んでいたんですが、この記事はちょっと変だった。

痴漢冤罪に合わないようにこうしましょう、という部分はすごく納得がいくんです。ただ、それをせずに冤罪に巻き込まれたら、あなたが悪い、と言わんばかりなんですよね。

一つ一つは正論のように思えて、なんか全体的に読んでみると、冤罪に合うのはあなたの注意が足りないからだ、と言われているような気がしてねえ。被害妄想かもしれませんが。

たとえ位置的に痴漢行為が難しいと思われても、「この人ならやりかねない」と思われてしまうことがありえる。残念なことだが、人はまず見た目で判断されるのだ。中身はともかく、見知らぬ他人同士、相手を判断するのはまずその外見であるから、自分が女性にとって好ましいタイプかどうかを考える必要がある。

「位置的に痴漢行為が難しい」のに、「この人ならやりかねない」と思われて、冤罪に巻き込まれたら、たまったもんじゃないですよ。そんな、理不尽な前提で記事書かれてもなあ。

シンプルな前提を忘れてもらっては困ります。

  痴漢事件:痴漢の犯人が悪い
  痴漢冤罪:勘違い女が悪い

ここで、勘違いされないような努力をしないあなたが悪い、ってのは、痴漢被害にあった女性に対して、あなたが痴漢にあうような服装や態度をしているから悪い、って言うようなもんで、たとえ原因がそこにあったとしても、声高に責めるようなことじゃない気がします。悪いのは、犯人または勘違い女なのですから。

佐伯さんは痴漢が出るほどの、本当の満員電車に乗ったことがないのかなーと。ほんとにぎゅうぎゅうになると、吊革につかまれないことはよくあります。吊革が空いていなかったり、吊革のない位置(入り口付近など)だったり。両手を常に上げておけってのは、ちょっと無理がありますよ。

女性の一言で社会的破滅をも招きかねないのだから、電車内ではとにかく両手を上げて、何かの動作をする際には、声を出すことがいいのではないだろうか。見知らぬ他人の間では、なかなか声を出すということは難しいかもしれないが、例えば「すみません。ちょっとカバンを取ります」「上着を引っ張りますよ」など、大きな声でなくても、自分の動作の影響があるような直近の人たちに聞こえるようには言った方がいいだろう。

何もないとこで両手をあげて、独り言のように、「バッグから本を出します」とか「ポケットから携帯を出します」とか言ってたら、ちょっとしたバカですよ。

そして、今回のヒットはこれでした。

混雑を避けるために早起きはとてもできないというのであれば、男女とも自ら危険度の高い状況下にいることになる。リスクが高ければ、それなりに自己防衛策を考えなければならない。実際に女性で、痴漢被害を避けるために都心に引っ越した人もいる。ラッシュ路線に乗らずに済むように、逆に都心部に住居を構えることも一案だ。

「一案だ」ってあんた・・・。痴漢冤罪にあわないために、「都心に引っ越し」?「都心部に住居を構える」?

力が抜けてきた・・・

多くの人は、都心に住まないんじゃなくて、都心に住めないんです。そんな金あれば誰も苦労しないですよ。

なんなら、こんなんどうでしょう?

痴漢冤罪を避けるためには、タクシーで通勤することも一案だ。

なんだか、「一案だ」ってフレーズ、気に入りましたよ。

グリーン車で通勤するのも一案だ。在宅勤務できる職種に転職するのも一案だ。仕事をやめて、財産だけで生活するのも一案だ。一案だ。一案だ。一案だ・・・

「この人、痴漢!」と言われたら―冤罪はある日突然あなたを襲う (中公新書ラクレ)
「この人、痴漢!」と言われたら―冤罪はある日突然あなたを襲う (中公新書ラクレ)

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コメント

この記事読んだときに「ムッ」とするより
これはいい皮肉記事と思って読んでました。
記者で記事を読まないので
この方が他にどのような記事を書かれているのかは存じませんが
私にはそう受け取れた、というコメントだけ…。

投稿: | 2009年9月11日 (金) 17時38分

皮肉ですか?う~ん。私にはそこまでの達観はできなかったです・・・

「佐伯幸子」の名前で検索すると、たくさんの記事がヒットします。

で、いろいろ読んでみると、やっぱり本気モードな感じがひしひしと。

でも、悪気はなさそうなんですよ。「安全生活アドバイザー」(なんじゃそりゃ)っていう肩書ゆえか、過剰とも思えるほどの、防衛ぶりで。でも、それは若い女性にとっては、必要なものだと思います。

夜道で携帯で話しながら、自分のマンションに入っていく、なんてのは、どんだけ危険か。

女が夜道でつけられる時(前編) - [防犯]All About
http://allabout.co.jp/family/bohan/closeup/CU20060430A/

コンビニで、箸を一膳だけもらうと、一人暮らしだということがばれるから、二膳もらっておけとか。これは、女性から見てもなるほどー、かもしれませんが、犯人サイドから見てもなるほどー、だったりして、どうなんだろう。

でも、夜遅い時間に一人でコンビニに来て、弁当買っている時点で一人暮らしであるという可能性は高いですよね。

やっぱり、しすぎだっていうほど、注意するにこしたことはないのかもしれません。ぼくも、新橋に住もうかと思います。

投稿: 管理人 | 2009年9月11日 (金) 22時27分

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