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2009年12月 2日 (水)

医者に処方された漢方薬に救われた話

医師が処方する漢方薬を保険の適用外にするという、事業仕分けの結論が出そうとのこと。

「「漢方除外」に4万人反対! 東洋医学会が署名提出」:イザ!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/business/manufacturer/329892/

政府の行政刷新会議の事業仕分けで医師が処方する医療用漢方薬を「公的医療保険の適用外」とする方向で結論を出したことについて日本東洋医学会=寺沢捷年(かつとし)会長=が4万人以上の反対署名を厚生労働省に提出することが28日、分かった。

どの薬を、保険適用の対象にするべきかという話はとりあえずおいといて、私の体験談を。

中高生の頃はニキビ面でして、大人になって顔は良くなったものの(美形になったという意味ではない)、胸や背中には相変わらず、ブツブツというか、いわゆる吹き出物がいつでもたくさんできている状態でした。けっこうひどくて、人に裸を見られるのがいやなくらい。まあ、人に裸を見せるなんてこと、滅多にないですけどね。泳ぎに行く時とか。けっこうコンプレックスでしたね。

25歳くらいのとき、ふと思い立って、皮膚科に通うことにしました。先生は「原因はよく分からないけど」と前置きしながらも、漢方薬を試すことになりました。体質から変えましょうということで。

私は、漢方なんて効くんだろうかと思っておりました。もっと効きそうな薬を処方してくれればいいのに、と。まあ、先生の言う通りに、毎食間の空腹時に、苦くてけっこう量のある漢方薬の粉末を来る日も来る日も飲み続けたのです。

数ヵ月後、先生は「もう、来なくていいよ」と。

そう、治ったんですね。

治療開始時に撮った写真と見比べてみると、見違えるように肌がきれいになっていました。

その後、薬をやめても再発しません。体質が変わったんでしょうね。

多少、吹き出物のできやすい体質ではあるものの、10年経った今でも、胸や背中に異常なほどの吹き出物ができることはなくなりました。

さて、

保険外になれば医療用漢方薬を病院で処方することができなくなる

ということなんですが、よっぽど漢方に詳しい人か、漢方に積極的な人でない限り、漢方薬を薬局で買い続けて、的確に服用して、治療を続けるなんてことは難しいんじゃないかと思うわけです。

つまり、私のような幸運に恵まれる人が確実に減ってしまうわけでして。

調査の結果では、漢方薬は日本の医療現場ではなくてはならないものになっているらしいです。

日本漢方生薬製剤協会が平成20年11月に行った調査によると、医師の約8割が「西洋薬で効果のなかった症例で漢方薬が有効」などの理由で、漢方薬を処方した経験があるという。

こんな状況なんですから、あまり早計な結論を出すのは避けたほうがいいのではないかと、元患者の私は思うわけです。

“治せる”医師をめざす漢方医学入門―医学生、研修医のためのやさしい漢方医学実践
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