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2009年12月12日 (土)

「ガキの使いやあらへんで」くらいは、視聴者に媚びないでほしい

11/29放送の「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで」は「藤岡先生とサバイバルー!!」という企画。

藤岡弘、さんを山の中に連れて行き、サバイバル実践の様子を見せてもらうというもの。

「短刀で森の中の木を容赦なく切り倒す藤岡氏」という面白い絵の時に出たテロップで興ざめ。

ガキの使いやあらへんで「藤岡先生とサバイバルー!!」より
※地権者の許可を得て行っております

そんな当たり前のことを、「おことわり」する必要があるのだろうか?

そして、さらに訳が分からなかったのが、8/23放送の「賞金10万円争奪!ききハムー!!」の回。

これはシリーズ化されているんですが、十数種類の何か(今回はハム)を用意し、目隠ししてその1つを食べます。その後、目隠しを外してそれぞれを食べていき、自分が先ほど食べたものはどれかを当てるというもの。

食べたものが、正解とは違うと思う場合は、

「私が食べたの、○○ではございません」と言いながら、それをゴミ箱に捨てるという演出があります。

ここでも、余計なテロップが・・・

ガキの使いやあらへんで「賞金10万円争奪!ききハムー!!」より
※空き容器を捨てています

見れば分かるんですけどね。空容器だってことは。

そして、もっと言うなら、中身が入っていようと何の問題もないです。食べ物を(食べる以外の方法で)消費する必要が、演出上あるなら、全然構わないと思いますけどね。

でもやっぱり、この手のテロップというのは、クレーマーというか電話で苦情とか寄せる人対策のために出しているんですかねえ。

過去にこんなエントリも書きました。

「この後、スタッフが美味しく頂きました」 んな、アホな
http://claimant.cocolog-nifty.com/blog/2008/09/post-4e22-1.html

でも、ガキ使はゴールデンでもないし、子供向けの番組でもないし、あまり万人向けの番組でもないと思うし(村上ショージ氏のシリーズとか特に)、つまり、そんなことに気を使わんでもいいんじゃないかと。

変な電話がかかってきても、「では、見ないでください」と言い放ってほしい。

分からない人に見てもらう必要はなくて、分かる視聴者を大事にしましょうよ。■

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コメント

お邪魔します。私も同じこと思いました~!でも、私の想像以上に世の中にはアホ視聴者が居て、アホ苦情を送ってくるんだろうなぁ~なんて思いました。

残念ながら制作側としてもそうでありたくても
スポンサーはそれを許してはくれません
あれでも随分頑張っている方なのではないでしょうか
元々ガキの使いは低予算でやり繰りしていますし
このご時世かなり窮屈な中で制作を強いられているはず
大人の事情で多少マイルドになってしまったとしても
我を通したまま制作中止になるより
こうして挑戦的な企画を続けてくれる方が嬉しいです

to bngnq657 さん

実際のところ、苦情ってどれくらいくるんでしょうね。視聴者数に対して、苦情を寄せる人の数なんて微々たるものなんでしょうけど、そこから視聴者の意見を汲み取ろうしてしまうんでしょうね。苦情を寄せる人ってのは、他のほとんどの視聴者と比べて、特殊な感覚を持った層である可能性が高いと思うんですけどねえ。

to 無記名 さん

そうですねー。(変な)視聴者よりもスポンサーを恐れているかもしれませんね。でも、ガキのスポンサーになるくらいだから、そのへんのところは理解してくれていたり・・・は、しないんでしょうねえ。

確かに、ガキの使いはがんばってますよね。ゴールデンの番組なんかだと、すべての視聴者に理解できるようにと、余計な解説や注釈入れたり、テロップ入れたり。ここは本当です、ここは冗談です、ってのをはっきりさせますからね。

ガキの使いのすごいとこは、最初から最後まで、全員がボケっぱなしみたいな、フィクションでもノンフィクションでもないような変な笑いもやるところだと思います。ガキ以外では、この手の不親切な笑いはなかなか見られないですもん。

テロップ入れる程度で、スポンサー(orその背後のモンスター視聴者?)のガス抜きになるなら、納得しなきゃいけないのかもしれませんね。

11/29放送内容の一部を監修した者です(製作会社、テレビ会社とは関係ありません)。

仰ることは理解できるのですが、テレビの影響力はとても強いため、やむを得ない措置と思われます。

藤岡弘、さんがお話しになった一言一言も、仕上がったビデオ画像及び音声内容をチェックした上でテロップを出しています。放送内容を真似て事故の出ないようにするための配慮との理解がよいのではないか、と思われます。

to現地同行さん

コメントありがとうございます。

関係者の苦労みたいなものを感じます。

この回の「ガキの使いやあらへんで」はちょっと複雑な笑いですもんね。ドラマみたいに明らかにフィクションと分かる番組では、登場人物が多少危険なことをしても、テロップで出す必要はないですもんね。(「ナイフで刺しましたが、フェイクです」とか、「血糊です」とか)

逆に、How Toものみたいなノンフィクションだったら、専門家の人が教えるわけですから、正確性という点で、注釈は必要ないですし。

でも、この回のガキの使いは、藤岡弘さんという、玄人だか素人だか微妙なキャラクターが、怪しげなサバイバル術を教えるという「ズレ」を楽しむものでしたもんね。

ノンフィクション仕立てにするからこそ、「それは食べられないでしょ」みたいなものを、藤岡さんが食べようとするだけで笑いになるという。

視聴者の99%はそれを理解しているはずなんですが、なかには、真に受けちゃう人がいたりもして。

「テレビの真似をしたら、怪我をした」みたいな、とんちんかんなクレームをつけてくる人も、やっぱり絶滅はしてないんでしょうね。

以前、早食い番組の真似をして亡くなった子供がいて、この時、いっせいにこの手の番組が打ち切りになって、その時にも、同じような印象がありました。

早食い番組やら大食い番組なんてのは(ある意味で)フィクションなんだ、って感覚を、すべての人に持ってもらうというのは、やっぱり難しいのかなあと。

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