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2010年3月26日 (金)

電子書籍の端末には魅力を感じないが、検索できるのはうれしい

アマゾン・キンドル(Amazon Kindle)を見ての最初の感想、「でかっ!」

これは読書スタイルによるんでしょうけれども、私の個人的な意見を言わせてもらうと、文庫本サイズにならないと、あまり魅力を感じないです。

満員電車で片手は吊革にぎった状態で、カバンからおもむろにキンドルを出す・・・。ないない。

初期の携帯電話と同じ匂いが・・・

初期の携帯電話ショルダーホン
「未来が日常に…携帯「重さ3キロ、連続通話40分」からのスタート」:イザ!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/business/infotech/257680/

これで通話している映像見たときは、ちょっとしたコントみたいだったもんなあ。

まあ、これに例えるのはちょっと言いすぎですね。

キンドルは十分実用的な大きさだろうし、利用スタイルによっては便利なんでしょう。でも、個人的には、紙の本(私の中では文庫サイズ)よりかさばるっていう時点で、やっぱり微妙。

でも、電子書籍に魅力を感じている部分もあって、それはどちらかというと端末ではなく、データそのもの。

自分の持っている本、読んだことのある本の中身を全文検索できるって、とても魅力的だと思いません。

「たしかこんな言い回しを以前見かけたんだけど・・・」って時に、紙の本から探すのは大変ですよね。検索できれば簡単に見つかる。

ちなみに、著作権の切れた古い本は青空文庫というサイトにいっぱい置いてあります。

青空文庫 Aozora Bunko
http://www.aozora.gr.jp/

で、これを読むかというと、正直読むことはありません。ディスプレイで読むのはきついし、プリントアウトするくらいなら、本を買ったほうが安くつきそう。

でも、これがすごく便利で、こんな使い方もあるんですよ。

日本語の難しい言い回しは、Googleで青空文庫を検索:佐藤信正「Googleウォッチング」
http://pc.nikkeibp.co.jp/article/column/20080625/1005499/

グーグルのサイト指定検索を使って

    "非人情" site:www.aozora.gr.jp

のように検索すると、サイト内限定で、キーワードを探してくれます。ちなみに「非人情」は夏目漱石の「草枕」の頻出キーワード。草枕を読むまで、私は聞いたことのない言葉だったのですが、他の作家の作品でもいろいろ使われていることがわかります。

じゃあ、今話題(?)のら抜き言葉を探してみよう。

下一段活用動詞代表「食べれる」

青空文庫で「食べれる」を検索した結果
「食べれる」のヒット件数ゼロ

うん、やっぱり、あまり一般的な表現ではないようです。

上一段活用動詞代表「見れる」

青空文庫で「見れる」を検索した結果
「見れる」はけっこう使われている

太宰治も小林多喜二も使っています。

作家が間違った用法を?と思われぬよう。ウィキペディアによると、標準語圏で使われていなかった用法が出てきたため、誤りのようにいわれがちだけど、全国レベルで見ると、昔から普通にそういう活用形はあったとのこと。

そして、カ行変格活用動詞代表「来れる」。これもいっぱい引っかかります。

青空文庫で「来れる」を検索した結果

でも、これって「きたれる」の場合もあるから、それぞれよく読まなきゃ分からなそうなので、パス。(手抜き感丸出し)

というわけで、脱線が長くなりましたが、それを「読む」かどうかは別として、書籍のテキストが電子データ化されるというのは、私は大歓迎なんです。

インターネット図書館 青空文庫
インターネット図書館 青空文庫

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