クロマグロ禁輸案と国益
モナコが提案したクロマグロ国際取引禁止案が否決されたニュースに関して、この案の良否はとりあえず置いておいて思ったことは、結局、国益なんだなーと。
EUがどういう行動を取っていたのか。
「欧州の敗因は偽善」とBBC記者 クロマグロ取引禁止案否決
http://sankei.jp.msn.com/life/environment/100319/env1003192010004-n1.htm
地中海でクロマグロを乱獲した張本人はEUの沿岸漁業国。ICCATの科学委員会が提案した漁獲モラトリアム(一時中止)をロビー活動で退けたのは、ほかならぬEU加盟国で、日本は協議で「これは絶滅危惧(きぐ)種を守るワシントン条約ではなく、EU自身の問題だ」と反撃した。
マグロの漁獲制限について、EUはずっと消極的でした。なのに、今回のワシントン条約締約国会議では、モナコ案には賛成しています。
なぜか?
クロマグロが禁輸になっても、痛くも痒くもないってことはないはずです。最大の消費国である日本への輸出ができなくなってしまうから。
でも、国内での流通は自由です。そう、「EU国内」では。
輸出はできなくなっても、EU国内で流通させるのは問題ないし、うまくやればクロマグロの囲い込みにつなげることも。
EUが今回のモナコ案に賛成したのは、絶滅危惧とか資源保護とかそんなことより、国益で動いた結果です。「資源保護する気がない」なんて言うつもりはありませんが、両者が対立すれば、国益を取るのが普通の国なんでしょう。
お人よしの国は食いものにされるのが国際会議。
そして、そんな場で、日本の国益のためにがんばっている水産庁 宮原審議官のなんとかっこよかったことか。(EUの矛盾を批判しているところをテレビで見たんですが、その動画は見つからなかった・・・)
水産庁 宮原審議官
2010年の「かっこよかったおじさんオブ・ザ・イヤー」に決定。
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