どういう視聴者を大事にするか、が大事でしょ
株式会社 武蔵野の小山昇社長のコラムでの指摘が、シンプルかつ的確だと思いました。
「視聴者軽視」のテレビ局、業績悪化は当然だ | 時評コラム | nikkei BPnet 〈日経BPネット〉
テレビを見ていると、たびたび目にする小賢しいやり方、
ところが、いい場面になるとCMがカットインされてしまうのです。しかもCM明けになると、若干シーンを巻き戻してから放送する。
いところでCMが入る。わずか1分前に見たものを再度見せられる。これは大変にストレスがたまることでした。
これにイライラくる視聴者は多いはず。スポンサーあっての番組だからしょうがないよ、なんて大人ぶるのは簡単ですが、本当にそうなんでしょうかねぇ。
僕が子供の頃(20~30年前)、毎週楽しみにしているテレビ番組がいくつもありました。開始数分前にはテレビの前に座り、終了時間までガン見です。CM中に大急ぎでトイレに行ったり、宿題をしたり(当然はかどらず)することはあったけれども、チャンネルをザッピングするようなことはありませんでした。そんなことして、見たい番組の一部分でも見逃すのはいやだったから。
今の子供も、テレビをそんな風にみたりするんでしょうかね。意識はすっかり、ニンテンドーDSとか、携帯電話にいっちゃってたりして。
で、ちょっと話が断片的になってすみませんが、この本(インタビュー集)の中で、
CONTENT'S FUTURE ポストYouTube時代のクリエイティビティ (NT2X)
CM空けの巻き戻しがすごく嫌いだったが、テレビは一生懸命見るものじゃないという発想をするようになって、それが許せるようになった、みたいな発言があったんです。(図書館で借りて読んで、手元にないので、正確さについてはご勘弁を)
なるほど、そう考えると許せるかもという気がします。一生懸命見ているから、重複に対してストレスを感じてしまう。
先述のコラムの小山社長は、「面白そうだから、この番組を見よう」と思って、「一生懸命」見たんでしょう。(ある意味これは、過去においては普通の視聴スタイルだったように思います)
パソコンや携帯をいじりながら、ゲームをしながら見ている視聴者にとっては、「CM空け」が見所を教えてくれる良い目印でしょうし、巻き戻しによる重複は見逃した部分の状況を把握するのにはちょうど良いでしょう。
で、何が言いたいかというと、スポンサーうんぬんはとりあえず置いといて、テレビ関係者のみなさん、どういう視聴者を重要視していますか、ということなんですよね。ながら見、ちょい見の視聴者が増えてきたからと言って、それに合わせるような番組作りをしていると、コアな視聴者が離れていってしまい、結果的にスポンサーの要望にも応えられなくなってしまうんじゃないんでしょうかねえ。
「一生懸命」見てもらわなくても満足ですかね?■
ちなみに、過去に書いた視聴者軽視に関する愚痴。
偉そうな口調が、我ながら笑えた。■
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