「なぞかけ」がたくさん出てくる落語「万金丹」
今、空前のなぞかけブーム(?)
ジャケットの襟のところを持って、言いたくなるよね、「ねづっちです!」
なぞかけというと、笑点の大喜利なんかのイメージがありますが、なぞかけがふんだんに登場する落語もあるんですよ。
以下は、立川談志の「万金丹」の口演を書き起こしてみたもの。
二人の江戸っ子が、「物は融通で五、六日」なんて不信心な感じでお坊さんになります。和尚さんが遠出で留守というときに、お葬式の話が舞い込み、戒名の付け方に窮して・・・っていう本筋とはあまり関係のないところでのやり取りです。
まだ、お寺に着く前の旅の道中。暇なもんで、都都逸(どどいつ)やったり、なぞかけやったり。
どうでい、なぞでもかけるか?
なんだそりゃ。
謎がけだ。「何なら何」「あげましょう」「それは何なら何」「心は」「何なら何」ってんだ。
やってみてくんねぇかい。
おめぇの着物とかけよう。
おぉ?
分からなかったら、あげましょうって言いなよ。
あげましょうってったって、着物はやらねえや。
もらってもしゃあねぇや。もらうってぇとどうだ一つな、正宗の刀と解くってのは。・・・「その心は」と聞けよ。
その心は。
触っただけでも切れそうだってんだよ。
ひでぇこというな。俺も言おうか、おめぇの着物だ。
あげましょう。
それ、もらうってぇと東海道だ。
その心は。
五十三次。
うるせぇこのやろう、そんなにツギあるか、全く。
最近見るなぞかけだと、「あげましょう」っていうくだりがないですよね。どのみち、あげることになるんだから、不要と言えば不要ですが。
この後も、なぞかけ合戦が続きます。
おぬしの色事だ。
いいねぇ。あげましょう。
それもらうと、火事場のまといだよ。
心は。
燃えるほど振られる、とな。
ひでぇこといいやがったなぁ。俺もやろう。おめぇの色事。
あげましょう。
それもらうってぇと入梅。
その心は
のべつ振られ(降られ)っぱなし
この後もヒートアップして、○○とかけて○○と解く、とかけて○○と解く、とかけて・・・なんて具合の多重なぞかけ(?)に発展。
このややっこしい構造と言えば、同じ談志師匠の「六尺棒」のマクラを思い出しました。
世代間の断絶みたいな話の展開。
息子:俺は親父のこと分かってるんだよ。どう分かってるかって言うと、親父は俺のことが分かってねぇけど、分かっているつもりになっているから、結局分かってねぇことに気がつかねぇから、分かってねぇってんだよ、それを「分かってる」って言っている親父は、分かってねぇじゃねえか。
親父:俺はお前のこと分かってるから「分かってる」って言うのを、分かっている親父を「分かってない」と決めつけるお前が分かってないってことをおとっつぁん分かるから、お前のことを分かってるって言うんだよ、それを分かっている親父を「分かってない」って決めつけるお前の方が、よっぽど分かってないじゃないか。
書いてて、わけが分からなくなってきた。
では、落語とかけまして、バブルの株価と解きます。
その心は。
最後はサゲるんです。
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