勝間和代の本のレビュー評価が低いのは荒らしのせい!・・・なのか?
勝間和代さんが、ご自分の書籍の「最近のアマゾンのレビューは、ボロボロ」な理由を考察したブログ記事を書いておられました。
日々の生活から起きていることを観察しよう!!: アマゾンのレビューが荒れやすい理由への考察~そしてアマゾンの対応についての報告
詳しくは上記を参照してほしいのですが、概要を書き出すと、
アマゾンの問題点
■非購入者でもレビューを書ける
■複数アカウントが容易に取得できる
以下の行動で簡単に荒らし行為ができる
■複数アカウントで、星1個のレビューを書く
■複数アカウントで、上記に対し「参考になりましたか?『はい』」を押す→そのレビューが上位に表示されるようになる
■複数アカウントで、批判的なタグを付ける
■複数アカウントで、上記タグに対し「同意しますか?『はい』」を押す
他者の高評価のレビューがあった場合は
■複数アカウントで、「ふさわしくない内容」だと報告する→そのレビューが削除されることがある
■複数アカウントで、「参考になりましたか?『いいえ』」を押す→そのレビューが下位に表示されるようになる
■レビューに対するコメント欄でレビューを攻撃する
うん、確かに。
こうやれば簡単に、勝間本の評価を下げることができます。
・・・でも、本当に、評価が低い原因は上記のみにあるんでしょうか?
レビューの内容や、それを書いた人が書いている他のレビューの数や内容を見れば、荒らし専門の人かどうかは判断できそうな気がします。
勝間さんのブログ記事より
おかげさまで、新刊の売れ行きが順調です。「不幸になる生き方」「マナベル」「目うろこコトバ」、どれも自信作です。
勝間さんが新刊としてあげていた三冊のうち、「マナベル」「目うろこコトバ」のレビュー数は、8/13の時点でそれぞれ1件、3件と少ないので、多数のレビュー(34件)が書かれていた「不幸になる生き方」を詳しく見てみます。
「不幸になる生き方」全34レビュー 平均2.5
★★★★★ | 10件 |
★★★★ | 2件 |
★★★ | 5件 |
★★ | 3件 |
★ | 14件 |
たしかに★1つが多い。これらは複数アカウントを駆使して書かれたものなのか。
★1つでフィルタして上から見ていくと、
レビュアー | 全レビュー件数 |
---|---|
m1230さん | 55件 |
kobeprofさん | 16件 |
有子曰さん | 9件 |
雲のジュウザ "撃壁背水掌"さん | 97件 |
経営企画担当 | 65件 |
ストロベリーフィールズさん | 53件 |
紫陽花 "玲瓏"さん | 2268件 |
アマゾン禮次郎さん | 111件 |
satoda "satoda"さん | 2件 |
今宵は貴女にフォーリンラブさん | 11件 |
図書館警察さん | 5件 |
あらいぐまこ "荒井" さん | 8件 |
椅子人間さん | 408件 |
エルパソさん | 17件 |
私の結論:
上記の中に、勝間さんの本の評価を下げるために、複数アカウントを取得して書かれたものはない。
なぜ、そう思うのか?
「★1つ工作」のために取得されたアカウントは、批判的なレビューばかり書かれたものになると思われます。露骨にそのようなレビューばかり書かれたアカウントは上記にはありませんでした。
「関係ないレビュー、高評価のレビューを混ぜてカムフラージュしている」という可能性も完全には否定できませんが、正直考えにくいですよね。もしそのようなアカウントが上記に混ざっていたとしても、大勢に影響を与えるような数ではないはずです。
to 勝間和代さん
あなたが、荒らしの方法としてあげている、つまり、自分がその被害に遭っていると、ほのめかしている
(1) 内容のいかんを問わず、カスタマーレビューのガイドラインに違反しないように気を付けながら、ひたすら星1個のレビューを複数アカウントで書きまくりましょう
に関しては、根拠が乏しいです。
勝間さんの本に批判的なごく少数の人が多数のレビューを書いているわけではなく、勝間さんの本に批判的な多数の人がそれぞれ1つのレビューを書いているだけです。
とはいえ、アンチ勝間な人がわざわざアンチ勝間なことを書くためにレビューを書いていると思われるようなふしのあるレビューもそれなりにありました。とはいえ、しょせん一人一票です。
勝間さんが書いていた
1. 著者の知名度が広がるにつれて、必ず「アンチ」が生まれます。
は、きっと正しくて、そのせいで過剰に批判的なレビューが増えているのは事実でしょう。ただ、
その人たちは、あまりにも対象の存在自体が不愉快なので、自身の心の平穏を保つため、ストレス解消の方法の1つとして、ありとあらゆる方法で著書や著者に対する攻撃を始めます。
「ありとあらゆる方法で著書や著者に対する攻撃」とまで言えるようなことをやっている人は、少なくとも上記のレビュアーの中にはいなさそうです。
「参考になりましたか?」の「はい」/「いいえ」の数に関しては、投票者が判別できないので、勝間さんが指摘したような、アンチ勝間工作がなされている可能性は十分にあります。
ですが、ネットのリテラシーがある程度以上の人は、本人認証のない投票システムの得票数なんて当てにならないことは分かってます。
レビューの文章を読んで、レビュアーの傾向、品位、バイアス、ものを見る目、それらを総合的に評価した上で判断しています。典型的アンチが書いた典型的アンチなレビューなど、最初から参考にしないもの。
だから勝間さん、安心してください。
頭のいい人たちは、的確な判断をした上で、勝間さんの本を買うでしょう。また同様に、的確な判断をした上で、勝間さんの本を買わないでしょう。
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