検索ヒット数は世の中の動きの指標にならないのでは?
前々から気になっていたこと。
「『○○○』をグーグルで検索したところ△△万件もヒット」のような文脈で、「○○○が今話題になっている」みたいな言い方をよくテレビなんかで見かけました。
でも、それってあてになるの?って思うことが結構あるんですよね。
例えばこんな感じ。
人生の成功者のエキスを盗む | BPnetビズカレッジ:キャリアアップ | nikkei BPnet 〈日経BPネット〉
私は「人生の成功」について、正直自分で考えたことがなかったんです。「成功の定義」もよく分かりません。しかし「人生の成功者」をGoogleで検索すると約34万2000件がヒットするんです。
こんなにも多くの人が「人生の成功」ということを考えていたのですね。
ん?検索ヒット件数を根拠に、「こんなにも多くの人が『人生の成功』ということを考えていた」ってことになるのかなあ?なんだか納得いかない。
ただ単に、グーグルがインデックス化したページの中に、そのフレーズを含んだものが34万件あったという事実しか表していないですよね。どういう文脈かは問わずに、そのフレーズが本文にあったというだけ。
多くの人が考えている、っていうのとはつなげられないような・・・
それに、よほど特殊なフレーズでない限り、数万~数十万程度のヒット数は出てきますよ。34万ってそれほど多いかなあ?
そういや、国内ツアーのパンフレットでカニを売りにしている(食べ放題ツアーとか)ものって結構あるじゃないですか。みうらじゅん氏がそんなパンフを大量に集めて、これだけあるんだから、今まさにカニブームに違いない、と(もちろん冗談で)言っていたのを思い出した。
↓カニブームのイメージ(「My Diary」さん「食欲の秋」のページから使わせていただきました)
関係ないか。
話を戻して、
ディレクトリ型の検索エンジンの検索結果で、「人生の成功者」をテーマにしたサイトがたくさんヒットしたっていうのなら、話は別ですけどね。全文検索型のヒット数を指標にするのはやっぱりちょっと変。
それに、新語や造語ならともかく、一般的な言葉の組み合わせだしなあ。例えば、「人生の洗濯機」とかがたくさんヒットすれば(もちろんダブルクォート付きで)、そこからなんらかのトレンドは読み取れるのかもしれないけど。
世の中の動きを知りたいのなら、むしろ、検索ボリューム(そのキーワードでの検索リクエストがどれだけあったか)の方が、指標としては使えそうですよね。
試しに、グーグルトレンドで「人生の成功者」の検索ボリュームを調べてみると、
検索ボリュームが不足しているため「人生の成功者」のグラフを生成できません。
「人生の成功者」というキーワードで検索している人はあまりいない様子。まあ、「○○の△△」みたいな長いフレーズで検索する人は少ないでしょうから、しょうがないか。
とにかく私が言いたいのは、今、空前のカニブームです。
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