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2011年1月23日 (日)

英BBC 二重被爆を笑いにしたプロデューサーの言い訳が、ウソばっかり

イギリスのBBCの番組で、広島と長崎で二重に被爆した山口彊さんを笑いのネタのような扱い方をした件が問題になっていますね。新聞やテレビでも報道されているので、知っている人も多いと思います。

英BBC、二重被爆者を「運が悪い男」と笑いの種に:イザ!

英BBCテレビのクイズ番組で昨年12月、広島と長崎で二重に被爆し昨年93歳で死去した長崎市の山口彊(つとむ)さんを「世界一運が悪い男」などとジョーク交じりに紹介したことに対し、在英日本大使館がBBCと番組制作会社に書面で抗議していたことが20日、分かった。大使館と関係者が共同通信に明らかにした。

その件に対する番組プロデューサーの回答(下記はNHKのニュース映像から書き出したもの)

山口さんをからかう意図ではなく
彼のあまりに驚くべき経験を正確に伝え
そういった状況でもめげない
日本の方々に敬意を表する趣旨

ほう、「驚くべき経験を正確に伝え」、「日本の方々に敬意を表する」ですか。

じゃあ、そんな感じで伝わっているか確認してみましょうよ。(下記はTBSのニュース映像から書き出したもの)

司会者:
彼は爆弾が落ちた時に
広島に出張していました
ひどいやけどを負って 一夜を過ごし・・・

出演者:
長崎の病院に入院した

(会場やや笑い)

司会者:
翌日 列車に乗ったんですよ!
爆弾が落ちたのに
列車は走ってたんです!

(他の出演者笑い)

司会者:
そして彼(山口さん)は列車で長崎に行って
そこにまた爆弾が落ちたんです

(会場笑い)

こんな感じです。

長崎の病院に入院した

爆弾が落ちたのに列車は走ってたんです!
二重被爆者を“笑いのタネ” 英BBCに怒りの声(TBSニュース23)より

山口さんの写真パネルを用意して、キノコ雲の写真を両脇において、アロハシャツを着た出演者たちがニヤケている。そんな文脈で扱っていい話なんだろうか。

まあ、実際に見てみれば、どんなニュアンスだったかが分かります。

下記の動画は複数のテレビ局のニュース番組がまとめてあってとても便利です。著作権的には問題はあるのかもしれませんが、こういうのは残しておいてほしいなあ。

「日本の方々に敬意」ですか、大した紳士の国ですな。被爆者の話で笑えるなんて、ユーモアのセンスも一流だぁ。

ヒロシマ・ナガサキ 二重被爆 (朝日文庫)
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