東京メトロが「無駄な節電」をしています
東京メトロを使って通勤しています。混雑は嫌いなので出勤は早朝です。
午前5時40分頃、表参道駅で乗り換えるのですが、節電のためエスカレーターは動いていません。まあ、しょうがないかと思う。
そして帰宅時の午後6時頃、表参道駅で乗り換えると、なんと、エスカレーターが動いている。
どういうこと???
なんのための節電か、東京メトロは分かっているんでしょうか?
東京電力が発表している、電力の使用状況グラフです。
ピンクの線が前日値。
だいたい想像つくと思いますが、冷暖房への電力消費が少なめのこの時期は、早朝に谷があり、夕方から夜にかけてがピークです。
ピークに近い時間帯に動かしているエスカレーターを、なぜ早朝5時に止めている?
おそらく、通勤ラッシュの時間帯に止めると混雑がひどくなるからなんでしょうけど。完全に、目的を見失ってますね。
「効果があるもの」のうち、「できること」をやればいいと思うんですよ。
・ラッシュ時間帯にエスカレーター止めるのは、混雑がひどくなり危ないのでやらない(効果あり、しかし、できない)
・早朝時間帯にエスカレーターを止めるのは、電力不足には効果がないのでやらない(効果なし)
という判断になるのが妥当でしょ。
早朝の通勤・通学・移動を推奨するってのは、ピーク時の電力不足を緩和するという点において効果があると思うんですよ。インセンティブを与えるくらいじゃなきゃいけないのに、早朝移動者への仕打ちがエスカレーターの停止?
ぼくはまだ足腰も丈夫だし、世の中からエスカレーターがなくなったって平気なタイプですけど、前を歩いているお年寄りが、ヘロヘロになって階段のぼっているのを見ると、いったい何のための節電だか、って思っちゃうんですけどねえ。■
[2011年5月3日追記]
東京メトロの場合、「具体的な節電対策は各駅の判断に任せて」いるそうです。
節電対策が障害者を苦しめる
同じメトロでも、対策の状況が駅によって違うのは、そのせいだったんですね。■
[2011年5月26日追記]
なぜか今朝は動いていました↓。方針を変えたのかもしれません。
表参道のエスカレーターが動いていた!
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