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2011年3月 2日 (水)

フジテレビの子会社がKARAの著作権を所有していることを、JASRACのデータベースで確認

フジテレビがK-POPや韓国ドラマをえらく推している理由は、フジテレビの子会社のフジパシフィック音楽出版がKARAの著作権(版権)を所有しているからだ、というのをネットで見まして、本当にそうなんだろうかといろいろ検索してみましたところ、こんなの↓見つけました。

フジテレビが韓国音楽に肩入れする理由 フジパシフィック音楽出版... - instant groove

画像が1枚貼ってあって、それを見ると、著作権データベースらしきものでの検索結果で、こんな↓感じでずらっと並んでいました。

KARAの著作権はフジテレビの子会社が所有
フジパシフィック音楽出版 KARA(韓国)の文字が並ぶ

おお、本当だったのか。

でも、こんな風に↓

蒟蒻畑のパッケージに「死にます。」は、合成です。でも、面白い。

合成という可能性もなくはないので、自分で確認してみました。

データベースはJASRACのもので、下記から誰でも利用できます。

作品データベース検索サービス J-WID

前述のリンク先の画像と同じ検索結果を出すのには少しコツがいるので、ご紹介。

(1)権利者名に「フジパシフィック」と入力
(2)権利者名の欄の「出版者」にチェック
(3)アーティスト名に「KARA」と入力。プルダウンで「完全一致」を選択

他はデフォルトでOK。

(1)をやらないと検索結果に「権利者」の列が表示されないし、(2)をやらないと引っかからない(フジパシフィックは著作者ではないので)し、ということで細かいトラップがあります。ユーザビリティ60点。

で、検索してみた結果、確認できました。キャプチャ画像を貼っておきます。合成じゃないよ。

JASRACのデータベースでフジテレビの子会社がKARAの著作権を所有していることを確認

音楽著作権を所有して、テレビでのプロモーションと連動して利益をあげるというのは、ビジネスとしてはうまいと思うのですが、同義的・倫理的にどうなんでしょうねえ。放送は免許事業なんですから。

ちなみに欧米では、テレビ局が音楽著作権を持つことは、禁止されていることが多いそうです。

音楽学校 アムバックス - 代表 穂口雄右 テレビが独占する音楽著作権利益の実態(4)

欧米ではテレビ局が音楽著作権を持って収益を得ることを禁止している国が多いが、その理由はおおむね次の通りである。

1. 音楽の大口使用者であるテレビ局が権利者の立場を兼ねることは、実態として著作権使用料の大幅な値引きを意味する。

2. テレビのプロモーション力を駆使することで不正競争状態となり、音楽著作権者間の公正な競争を阻害する。

3. テレビが保持する音楽作品に偏った放送が行われることで、本来適正に選択されるべき作品の放送機会が減少し、結果として音楽文化の健全な発展が損なわれる。

4. テレビがその力を後ろ盾にして、音楽著作権の部分譲渡契約を迫った場合い、本来の音楽著作権者はその力関係から契約の締結を拒むことが難しい。

最近のフジテレビの番組内容見ていると、なんだか、もろに 2. と 3. の弊害が起きているように思えるんですけど、どうでしょう?■

[2014年8月17日追記]
音楽著作権だけでなく、イベント主催やグッズ販売でもアコギな商売が得意なフジテレビという構図は今も変わらず↓
今年もフジテレビが汚い商売をしています(お台場新大陸): 主張

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