東日本大震災 菅総理の迷走あれこれ
東日本大震災に対する政府の初動について書かれた記事がありました。
「東電のバカ野郎が!」「僕はものすごく原子力に強い」菅首相、緊迫の7日間
これを読むと、菅首相は早期にけっこう良い判断をしていました。
地震の発生した11日の段階で、
「まず、安全措置として10キロ圏内の住民らを避難させる。真水では足りないだろうから海水を使ってでも炉内を冷却させることだ」
と決断しています。
でも、↓こんな流れに・・・
だが、東電側の反応は首相の思惑と異なっていた。
10キロの避難指示という首相の想定に対しては「そこまでの心配は要らない」。海水の注入には「炉が使い物にならなくなる」と激しく抵抗したのだ。
そして、折れてしまった菅さん。
首相も一転、事態の推移を見守ることにした。東電の“安全宣言”をひとまず信じ、当初は3キロ圏内の避難指示から始めるなど自らの「勘」は封印した。
これに関して、菅さんを過剰に責めるのもどうかと思うんですけど、自称「ぼくはものすごく原子力に強いんだ」なら、もうちょっとつっぱって欲しかった。
とはいえ、責任重大なのは東電側でしょうね。その後の経緯はご存知の通りで、「炉が使い物にならなくなる」とかそんなレベルの話ではなくなってしまいましたからね。
で、「原子力に強い」(自称)と、「原子力事故に強い」っていうのは違うんじゃないかなあと、佐々さん(元内閣安全保障室長)のコメントを読んで感じました。
佐々淳行氏「迅速な要請すべきだった、政府の統治能力欠如」 原発放水
東京消防庁は毒ガスや放射線にも対応できる高圧放水車や化学防護車を持っていて、陸上自衛隊や警視庁よりも優れた性能を備えている。なぜ、政府は真っ先に東京消防庁に要請しなかったのか。
(中略)
またカナダには高性能な化学消防艇があるので、世界各国に協力を呼び掛けて日本へ集結させるべきだ。
(自称)原子力に強い菅さんは、このあたりのことは知っていたんでしょうかねえ。政治主導で行きたいなら、適切な人材をかかえておかないと・・・。
そして、原発事故の問題に限らず、菅内閣は迷走しているようで。
自衛隊員10万人動員に関しても、
それも、不見識にも2万→5万→10万と、たった2日の間に危機管理の禁忌である「兵力の逐次投入」の愚を演じ、さらに、戦後初めて予備自衛官の非常招集を行うとは、手の平を返したように何から何まで自衛隊、である。
そういえば、ボランティア担当補佐官に任命された辻元清美さんや、内閣官房副長官に任命された仙谷由人さんって、自衛隊に対して特別な感情を持っていたり、物議をかもすような発言をしたりってことがありましたよね。まさかお忘れ?
仕事をするなとは言いませんが、まず最初に一言あってもいいんじゃないでしょうかね?
あと、菅さん、この件↓を国民が忘れたわけじゃないですからね。
外国人献金、菅首相も受領「辞任はせず」
今はごたごたしていて、首相辞任みたいな話はあまり出ていませんが、首の皮はつながってなんかいませんので、適切なタイミングでお引き取りくださればと思います。人はそれぞれ「器」に応じた仕事をすれば良いかと思いますよ。
彼らが日本を滅ぼす
佐々 淳行
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