デジタル読解力調査ではどんな問題が出るの?
こんな記事が出ていて、
経済協力開発機構(OECD)は28日、従来の紙媒体ではなく、コンピューター画面を使用して読解力を測る「デジタル読解力調査」の結果を初めて発表した。日本は4位で、上位は教育現場にIT普及が進む韓国、ニュージーランド、オーストラリアが占めた。
ほう、日本のデジタル読解力はなかなかだなと思いました。
記事のタイトルは「韓国下回る」とネガティブな感じだけど、世界で4位だったら悪くない結果だと思うんですけどね。
でも、そもそも「デジタル読解力」って何?って疑問が。
検索してみても、結果がどうだったというニュースが上位に表示されるものの、具体的にどんな問題が出題されるかが、なかなか見つからない。
けど、いろいろ探して過去問を見つけました。
PISA2009 デジタル読解力
7.デジタル読解力の問題例(PDFファイル)
問題の例が掲載されていて、その一つとして、架空のブログ記事を読んでその趣旨を答えるというものがありました。
↓こんな感じのブログ
タイトル:16才から始まる人生
1月1日 - 火曜日
明けましておめでとう!
今日ブログをアップしたのは、私の新年の決意を早くみんなに知らせたかったからなの。今年はボランティアをする年にしようと決めたんだ(マジで)
(中略)
まずは、www.iwanttohelp.org から始めてみようと思うんだけど、このサイトを利用したことある人いる?
で、設問が、
マイカのブログの1月1日の日記を読んでください。マイカのボランティア経験について、ブログに書かれていることは次のどれですか。
○マイカは長年ボランティアをしてきた
○マイカは友だちと一緒にいるためだけにボランティアをする
○マイカは少しボランティアをしたことがあるが、もっとやりたがっている
○マイカはボランティアをしてみたことがあるが有意義だとは思っていない
なんじゃ、こりゃ。デジタル読解力というより、ただの国語の問題じゃないか。 強いて言えば、口語体の読解力。
と思いきや、2問目では、ブログの「このサイトについて」のリンク先について出題したり、3問目ではブログ本文中のリンク先について出題したりと、一応、デジタル読解力的な内容になっています。
4問目はさらにデジタルな(?)感じで、リンク先からマイカに適する募集を見つけて、サイトの「募集の詳細を友だちにメールで送る!」機能を使って、マイカに教えてあげるというミッション。その際、適切なコメントを付加するところも、採点対象。
ここまでやると、デジタル読解力って感じがしてきますよね。
普段、こういうことをやっている人にとっては楽勝なんでしょうけど、やりなれない人にとっては難しいんでしょうねえ。
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