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2011年6月27日 (月)

メガネをカレーで煮込む、ほっしゃんのすべらない話の全文

私、この話をテレビで見た時、2ちゃんねるの多数派の意見と異なり、普通に面白いと思ったんですよね。

3年かけて徐々にメガネに色が付いていき、本人も回りもその事情を知っている。でも、新任の先生はそれを知らずに、ずれたポイントで怒るところがオチ。

でも、メガネをカレーで煮込まれた吉田君の側から見ればかなりの災難。

2ちゃんねるでは、ただの「いじめ」の話じゃないかと問題になっていた模様。

痛いニュース(ノ∀`) : ほっしゃん。が「すべらない話」でイジメ体験を笑い話に→ブログ炎上 - ライブドアブログ

いじめかどうかは、吉田君とほっしゃんたちとの関係性次第だなって気がするんですよね。メガネを煮込まれた吉田君もやり返すようなキャラだったらいいんでしょうけど、話を聞く限り、おとなしくてやり返なさそうな感じ。本気で恨まれてなければいいけど。

ただ、基本、芸人さんの話ですからね。何もすべて真に受けなくてもって気はします。

番組最後とかに言っている「すべての話は実話である」だって、怪談話の決まり文句みたいなもんだと思うんですよ。

私、学生の頃、旅行に行って荷物開けてみたら、鉄アレイと広辞苑(注:私の所有物)が入ってました。どうりで重いと思った。そして、昨日、学生寮の連中が僕の部屋でごちゃごちゃやっていたなあってのを思い出した。

あと、義憤に燃えるなら、ある程度は情報ソースを確認した方がいいんじゃないかと思うんですよね。間違い多いですよ。

「小学生なら」って書いている人が結構いたけど、中学生の時の話だったし。「林間学校って毎年はないだろ」って人もいたけど、林間学校や臨海学校がない代わりに、学校でキャンプするイベントって話だったし、毎年メガネを壊されたように解釈している人もいたようだし。

やっぱり元の話はちゃんと確認しておいた方がよさそう。

中国の「著作権って何?」ってサイトに動画はあるものの、(以下、書き込みより)

動画 29:45からほっしゃんの話

重いので、全文のテロップを以下に載せときます。地デジの字幕情報を吸い出したものです。

引用の範囲だと思ってはいますが、著作権者から苦情が来たら、引っ込めます。へたれキャラ。

前置き長いぞ!ってことで、どうぞ。

(ほっしゃん。)僕 中学校のとき
すごい ど田舎に住んでて。

中学校が 3年間
林間学校みたいなんが なくて。

山と 海に
囲まれたとこにあるんで→

そこの運動場で
キャンプみたいなんを するんですよ。

(ほっしゃん。)グループに分かれてやってたんですけど。

僕らの時代って 当たり前のようにご飯って カレーを作るんですね。

みんなで お米とか 野菜とか
振り分けて 持ち集めて。

僕のグループの中に
吹奏楽部の 吉田って子がいてて。

すごい真面目で 坊主頭で。
体は でかいんですけど→

おとなしい子で。
眼鏡 掛けた子なんですけど。

男子ばっかりのグループだったんで
味なんか どうでもいいんですよ。

もう めんどくさいから
取りあえず 切って 煮込んで。

他のグループは 丁寧に作るから
なかなか 進まないんですよ。

みんなで 「おもろいな」言うて
吉田の眼鏡を取って→

ぐつぐつのカレーの中に入れて
ずっと かき混ぜてたんですよ。

そろそろ 食おうかってときに
先生が→

「みんなが できてから
食べるから→

まだ 待っとけ」って言うから
結構 煮込んだんですよ。

で 「食べていいよ」って言うから
みんなに配って 吉田には→

自分の眼鏡を載せたカレーを
すくってあげて。

さあ 食べようかって言うたら
吉田は 黙って それを→

運動場の水道のとこに
洗いに行って。 何にも言わず。

帰ってきて 掛けて むすっとして
食べてるんですけど…。

昔の眼鏡だからですかね。
ぱって 吉田を見たら→

ちょっと カレーがしゅんで
グラサンみたいになってるんですよ。

(ほっしゃん。)薄い 微妙な色が
付いてるんですよ。

真面目な吉田やから それが
めっちゃ面白くて 食べてて。

ほんで 月曜日になって 絶対
先生に怒られるぞって言うても→

吉田は 授業中も
何ら 注意も受けずに→

ずっと いけてたんです。
もう 微妙なんで。

で 2年生になったときも
クラスは違うけど→

吉田 見つけて
もう1回 煮込もうって言うて。

みんな集まって 吉田のとこ行って眼鏡 取って。

また カレーなんで
煮込んだったんですよ。

吉田にすくったら 黙って
洗いに行って 掛けてるけど→

ちょっと グラサン度が
増してるんですね。 しゅみ具合が。

3年間 それを続けようって
3年のキャンプのときも→

ぞろぞろって集まって
みんなで 吉田のとこ行ったら…。

吉田も 2年間は
嫌がってたんですけど→

「眼鏡を取ってくれ。 どうぞ」
みたいな感じで→

黙って むすっとしながら。

吉田の眼鏡を
また 煮込んだんです。

また 黙って 掛けて。
濃さ 増してる? っていうても→

僕ら 分かんないんです。

3年間 吉田は その眼鏡を…
ていうか グラサンなんですよ。

徐々に 色が付いたから
先生とか僕らも 分かんない。

(ほっしゃん。)ただ
新任の先生みたいなんが来たら…。

いきなり グラサンぐらいの
色やったんでしょうね。

(ほっしゃん。)
吉田がいる吹奏楽部に→

新しい先生 入ってきたんです。

(ほっしゃん。)
吹奏楽部の担当になったんですよ。

吉田は トランペットみたいなん
吹いてるんですよ。

吉田を見て その新任の先生が→

「お前 形から入るな!」
って言うたんです。

(ほっしゃん。)めっちゃ怒られて。
「しゃれるな お前!」って。

[2011年7月2日追記]
この件に関して、ほっしゃんはツイートしていたみたいです。(コメントで教えてもらった)

ブログ炎上に対してのほっしゃんのツイート
イジメ?俺とヨシダの関係も知らんヤツらに色々言われたないし。俺らの時代は体罰もあったし、行き過ぎたイタズラもあったけど、やったりやられたり、ちゃんと流儀とルールと仁義と愛があってん。全部「表」や。裏っかわでゴソゴソしてる想像力のない奴にはそれこそ想像できへんやろけど。

世の中にはいろんな関係があるでしょうから、本人宛の批判はもういいんじゃないかと思います。■

。ほっしゃんのすべらない話 [DVD]
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コメント

うーん 管理人さんみたいに
無神経に笑える人もいれば
そうじゃない人もいるってことでヨロシク!

西部劇を娯楽として楽しみたいなら、白人の側の視点に立って見るべきということであり、ネイティブアメリカン側から見ることも可能だけども、それは作品の趣旨とは異なる、ってことなんじゃないかと思います。

芸人(最近の使われ方の)のしゃべりを楽しみたいなら、いじめっ子側の視点とまでは言わないけれど、「いじめられっ子でない方」の視点から見るのが、正解かなって思うんですよ。

・羽交い絞めにされメガネを奪われる吉田君
・視力を奪われ不安になる吉田君
・男子生徒グループの横暴を拒否できない吉田君
・家に帰ったあと黄ばんだメガネを悲しそうに見つめる吉田君
・メガネをパッと買い替えるほど裕福ではない吉田家
・そして原因は本人にはないところで、吹奏楽部顧問に叱られる吉田君

こんなのを想像したら、もちろん笑えない。

時代劇を見るときに、主人公に切られる雑魚浪人にも家族がいることは考えなくてもいいことの一つ。

「無神経」ゆえに笑えるのではなく、TPOに合わせた視聴態度ゆえに笑えるのだと。

「すべての話は実話である」

のテロップの後に、

「この番組は、先ほどのテロップも含め、フィクションです。登場する人物、団体名は実在の物とは関係ありません。」

みたいなテロップ出せばいいんじゃないかと。

何年か前に松ちゃんが夢の話(浜ちゃんがフラフラになるやつ)をしていて、なんじゃそりゃと思いました。夢を見たのは実話だろうけど・・・

世の中のモラルが低下してるな。と感じました。
私達の頃には正義の味方みたいな優等生女子2人組とかいてイジメにあっても守ってくれたものです。
今はドラマの中ですらイジメられっ子1人にクラス全員がイジメっこ。
しかも、ほっしゃんはツィッターで開き直りなコメントを出してます。「自分達のルール」などと言って。
それがどれだけ視聴者に影響するのか考えてないのかと呆れてしまいました。
いい大人が「自分達の学生時代のくだらないルールなどを自慢気に語る」ことに嫌悪を感じます。
「世間のルール」なら通用しないでしょう。相手が被害届けさえ出せば「器物損壊罪」です
ほっしゃんの言い分は万引きで捕まった高校生が
「万引きなんてみんなやってる」
と言う言い訳と同じくらい低レベルな話です

ほっしゃんのツイートってこれ↓ですね

http://twitter.com/#!/hosshyan/status/85303146347376640" rel="nofollow">http://twitter.com/#!/hosshyan/status/85303146347376640

>イジメ?俺とヨシダの関係も知らんヤツらに
>色々言われたないし。俺らの時代は体罰も
>あったし、行き過ぎたイタズラもあったけど、
>やったりやられたり、ちゃんと流儀とルールと
>仁義と愛があってん。全部「表」や。
>裏っかわでゴソゴソしてる想像力のない奴
>にはそれこそ想像できへんやろけど。

なるほど、彼らは友達同士で、じゃれていただけなんですね。

いずれにせよ、ブログのコメント欄やツイッターでリプライするような形で、本人に批判を伝えるような行動はどうかと思います。

視聴者は、バラエティーで話をちょっと聞いただけで、「俺とヨシダの関係」なんか知るよしもないので。

で、往々にして、こんな感じだったりしますけどね。

A「俺たち友達だよな」
B「そうだね・・・」(苦笑い)

いじられキャラみたいなポジションの人は世の中に結構いて、ちょっかいとか出されても、それを全く苦にせずに、むしろ楽しめるようなタフな人も少なくないでしょう。

でも、その関係性をひたすら不快に思いながらも、さまざまな心理的圧力によって、拒否できずに、耐えている人もいるはずです。

一視聴者としては、ほっしゃんが考える「俺とヨシダの関係」と、吉田くんが考える「俺とホシダ(ほっしゃんの名字)の関係」に、ズレがないことを祈るくらいにとどめておきましょう。

不快になるなら見なければいい。
自分はかなり笑いました!
だいたいお笑いなんだから真に受けて見てたら楽しくないでしょ 笑
細かいことグチグチ言う人間が増えましたね

コメントありがとうございます。

芸人さんのエピソードに道徳的観点みたいなのを求める反応ってのが、最近目立つ気がします。

千原ジュニアが木村祐一の冷凍鶏肉を投げるエピソードを話したときも↓

「すべらない話」の千原ジュニアの話 全文書き起こし: 主張
http://claimant.cocolog-nifty.com/blog/2010/07/post-9761.html

傷害罪だとかレイプ未遂だとか、そんな感じの意見を言う人がいました。千原ジュニアも木村祐一もネットでは叩かれやすいキャラなので、何をやってもそうなるんでしょうけど。

私は上記の話はあまり好きじゃなくて、それは単にあまり面白くなかったからなんですけどね。

で、ほっしゃんの話は(忘れかけていたんで今読み返してみたのですが)、面白いですね。メガネを執拗に煮込むあたりはちょっとやり過ぎかななんて気にもなるんですが、オチが秀逸なのでそのへんの細かいところは吹き飛んでしまいます。

もし先生の叱責が「サングラスかけるな」みたいな感じだと、笑えないんですよね。予想がついちゃって。

そうじゃなくて、「お前 形から入るな!」ってところが面白い。「すごい真面目で」「坊主頭で」「体はでかい」吉田君が色味のついたメガネをかけてトランペットを吹いている。

黄ばんで格好悪いメガネのはずが、先生には格好つけのサングラスに見えた。この、かっこわるい/かっこいいの対比のところが、絵が頭に浮かんできて、笑いのセオリーがしっかり押さえているなあと感じられます。

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