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2011年6月21日 (火)

「そのかわり」がほしい、鉄道会社の節電対策

東京メトロが発表した電力ピーク対策は、なかなか過激でしたね。

東京メトロ、昼間の駅の冷房ストップ:イザ!

東京メトロは7月から、夏の電力不足に対応するため、大半の駅で正午~午後3時までの間、構内の冷房を止めると発表した。

「弱める」じゃなくて、「止める」ですからね。何度くらいまで上がってしまうものなんでしょうか。

でも、この電力不足対策には、ちゃんと「そのかわり」があって、

一方、利便性を考慮して震災以降の節電対策を一部見直し、駅の冷房の設定温度を現在の31度から震災前の29度に戻す。車内の冷房も現在の28度から従来の26度に戻し、エスカレーターも全駅で動かすという。

電力ピーク以外の時間に関しては空調を効かせるという正しい対応。

早朝や深夜に乗客に不便を強いて節電したところで、電力不足には貢献できないし、ただの経費削減ですからね。東京メトロがやっとまともな判断をしてくれた。

そして、駅構内の冷房より車内の冷房を重視したところもポイントだと思います。ほとんどの乗客の場合、駅構内にいる時間より、電車に乗っている時間の方が長いわけですから。それに、地上駅のホームだとそもそも冷房なんかないから、夏場は普通に30度超えっぱなしでしょう。地下鉄だってそれと同じで悪いことはない。構内は我慢する、車内は快適という方針は合っていると思います。

で、こんな感じで、日中の運行本数減にも「そのかわり」がほしいんですよね。

そして、東急はそれを打ち出してくれました。

asahi.com(朝日新聞社):東急、午前4時台に始発繰り上げ 東横・田園都市線 - 社会

東京急行電鉄は30日、7月から東横線と田園都市線の始発を午前4時台に繰り上げると発表した。節電対策で始業時間を早める企業が増えるのを見込んだ。東急電鉄も6月から始業時間を1時間半早め、午前8時とする。東日本大震災以降、始発の繰り上げを打ち出した関東の私鉄は初めて。

朝夕のラッシュ時はこれ以上本数を増やすのは難しいし、電力ピークの平日昼間は運行本数を削減している、だからどうしても不便をかけてしまう、そのかわり、早朝の本数を増やして、時差通勤を促進します、という、メリハリのある対策。

そして、土日に出勤日がシフトする人が増えることへの対処として、

分散出勤の一環で休日出社する人が増えることを見込み、特急の休日ダイヤは減便を取りやめる。

とのこと。すばらしい。

ただただ、本数減らして、空調弱めて、エスカレータ止めて、はい節電しています、っていうスタンスの、どこぞの鉄道会社に聞かせてあげたい。

「どこに電気を使うか」でその企業の本性みたいなのが見えてきます。自分たちは痛くも痒くもないような節電対策ばかりやって、この夏を越すことになるのは、さて、どこの鉄道会社でしょうかねえ。

節電・停電ハンドブック
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1 :☆ばぐ太☆ ◆JSGFLSFOXQ @☆ば ぐ 太☆ Mkつーφ ★:2012/05/18(金) 10:54:35.38 ID:???0 ★大阪地下鉄、全駅冷房停止検討…正午~午後3時・大阪市交通局が、深刻な電力不足が見込まれる今夏、市営地下鉄全13...... [続きを読む]

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