ビールはアルコール飲料です
「何を当たり前のことを・・・」と言われそうですが、ロシアではちょっと前まで、ビールは清涼飲料水扱いで、アルコール飲料(酒)という扱いではなかったそうです。
記事によると、
ロシアでは従来、アルコール度数が15%以上の飲み物が法的に「酒」とされてきた。
ということで、この基準だとほとんどのワインも清涼飲料水扱いになっていたんですね。おそるべしロシア。
ロシアは国民のアルコール摂取量がずば抜けていて、
メドべージェフ政権が09年に明らかにしたところでは、ロシアでは国民1人あたりの年間飲酒量が純アルコール換算で18リットル(ウオツカ50本相当)と世界最多。世界保健機関(WHO)が「危険」とする基準の2倍を超えている。アルコール依存症の国民は300万人にのぼり、ロシア人の死因の少なくとも4分の1は飲酒関連とされる。
なんて事情があって、アルコール消費量を減らすべく、酒税の対象を広げたという事情もありそうです。
話は変わって、日本のビールの税率は高いってよく言われますけど、どんな感じか探してみると、確かに異常ですね。
下記のグラフは、ビール酒造組合のサイトから引用させてもらったものですが、
主要国におけるアルコール分1度当たりのビール酒税額指数
(蒸留酒を100とした場合の指数)
(ビールと税より)
日本のビールの税率は突出してますね。
グラフを見る際に気を付けるのは、蒸留酒を100としたときの割合になっている点です。
なので、酒税の額の多寡の比較ではなく、各国が酒の種類に対して、どういうスタンスで課税しているかというのが読み取れるようになっています。
蒸留酒(ウイスキー、ウォッカ、焼酎など濃いお酒)よりも、醸造酒(ビール、ワインなど)の税率を低くするというのが、諸外国に共通している特徴なんですが、日本だけその例外ですね。
こんなに偏った税率をかけられても、「とりあえずビール」な日本人は、世界一ビールが好きな国民なんじゃないかと思いますね。
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