24日午前にも人工衛星が落下 人に当たる可能性は3200分の1
近々、運用寿命を終えたアメリカのUARSという人工衛星が、大気圏に再突入するそうです。
「再突入」というのは、地上から打ち上げたものが、再度、大気圏内に戻ってくるということで、つまり落ちてくると。
でその、Xデーが2011年9月24日の午前である公算が高いらしいです↓
NASAの人工衛星、24日午前にも地球に落下-「北米には落ちず」 - IBTimes:世界の最新ビジネスニュース
で、これが人に当たってしまう可能性があって、その確率をNASAが「3200分の1」と発表しています。
「3200分の1」というと、けっこう高くない?
って思うんですが、「誰かに当たる」のが「3200分の1」ということで、「私に当たる」だと「22兆分の1」になるとのこと。
ちょっと見方を変えると、まず、地球上の全員の中から1人を選んで、選ばれた人はくじを引けるんだけど、そのくじは3200本のうち3199本はスカ、っていうのと同じ確率ですね。
こんなのを恐れていたらキリがないというほど低い数字なんでしょうね。
24日に出かけて、交通事故に遭う確率の方が、たぶん高いんじゃないかと。事故に遭うかもしれないから出かけるのはよそう、っていう結論にはなかなかならないですからね。
数字を見せられちゃうと、生々しくて、心配になっちゃうというのはしょうがないんですけどね。
で、このNASAの人工衛星落下の件については、文部科学省がサイト内で情報提供していて、NASAの発表や資料を訳したものを掲載しています。
下記が分かりやすかった。
NASA 上層大気調査衛星(UARS)の再突入及びリスク評価(仮訳) (PDF:480KB)
例えばこんな感じ↓
NASAは2002年にUARSの詳細な再突入リスク評価を実施した。
-残存すると予想される潜在的に危険な物体の数: 26個
-残存すると予想される物体の合計質量: 532 kg
-対人傷害予測リスク(2011年に更新): 1/3200
総量が532kgで26個ということは、1個あたり20kgくらい? けっこう重いですね。ばらつきはあるんでしょうけど。
ただ、いままでに、人工衛星やロケットの残骸など、大気圏再突入物で死傷者が出たという報告はないそうです↓
宇宙時代の始まり以降、宇宙物体の再突入によって負傷者が出たという信頼すべき報告はない。
「信頼すべき」ってとこがちょっと気になりますが、まあ、前例はないんでしょうね。
ただ、何事にも人類史上初めての人はいるもので・・・■
[2011年9月24日追記]
午後にずれるかもしれないし、ずれないかもしれないし、なんだかよく分からない状況らしいです↓
人工衛星UARSの落下は24日午後か
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