「乳と卵」と「グランド・フィナーレ」
企画的読書のコーナーです。
じゃん。
この2冊。はい、お察しの通り、↓このお二人の芥川賞受賞作でございます。
芥川賞作家同士が結婚 川上未映子さんと阿部和重さん:イザ!
どちらも面白かったです。(←伝える力の欠如)
どうも本をお勧めするのには躊躇があって、結局、好みだもんなあって思っちゃう。アマゾンの評価の「星5つ」と「星1つ」を読んでいると、そう思うよなあ。
ある作家さんの複数の作品をけなしたあげく、一つも最後までは読んでいない、って書いてた人がいたなあ。なんだか、すごいなあ。
自信満々な人にはあこがれる。「ちゃんと読んでませんけど、何か?」
で、「乳と卵」のあの文体が、性に合わないって人の気持ちは分からなくもないんだけど、「だからダメ」って、そこに直結させられるその純粋さにも脱帽します。
というのも、私は全然気にならなかったんですよね。レビューみると、関西弁や、会話の多さ、区切りのなさをネガティブにとっているいる人がけっこういて、それを見て、そんなんだったっけ?って本を見返してみると、そういやそうだなと。
私にはスッとと入ってきたから、全然気にしてなかったポイントなんですよね。関西弁の口語が活字になったものに抵抗がない点に関しては、幼少の頃、「じゃりン子チエ」を愛読していたのが、影響しているのかも。
あの文体や会話の内容やテーマを、幼稚とか稚拙とか表現している人も多いみたいだけど、そうなのかなあ。
人々の会話や思考の流れってそんなもんでしょう。豊胸なんて、ある人にとってはくだらな過ぎる事柄で、でも、ある人にとっては死活問題で、っていう、そんなレベルで展開される物語に、何か感じないのかなあと。
「感じない」と言われればそうかもしれないし、もしかしたら、そこには何もないのかもしれんけど、何も感じなかったという自分の経験を根拠に、何もないって断言するのには、かなり勇気がいるけどね。自分は目明きなのか?って。
読んだ本から得るものが何もなかった、なんてことがほとんどない毎日なんですよねえ。
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