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2012年1月 3日 (火)

ジャイアンリサイタルと落語「寝床」

ちょっとした類似性を楽しもうのコーナーです。

藤子・F・不二雄大全集 ドラえもん 11巻に収録されている「かしきり電話」での一場面。

何の因果か、ドラえもんとのび太が、ジャイアンリサイタルの動員係をやらされています。みんなの家を回るのですが、

藤子・F・不二雄大全集ドラえもん11巻「かしきり電話」
スネ夫  「イタタ・・・腹がいたい。」
男の子 「指にトゲがささったから、行けない。」
静香    「ちょっとかぜぎみで・・・。コホコホ。」

仮病や無理やりな理由で、断ろうとします。

あ、このシチュエーション、なんだか見覚えが。

そう、落語の「寝床」。

下手の横好きの義太夫(節を付けて物語を語るようなもの)を披露したがる旦那。使用人や店子(たなこ=所有している長屋の住人)に聞かせようとするも、いろんな理由を付けて断られるという場面があります。

NHKの「日本の話芸」で放送されていた、橘屋円蔵(圓蔵)の「寝床」だと、

提灯屋や豆腐屋は急な仕事が入り、小間物屋はおかみさんが臨月、使用人をあたってみると、二日酔いだ、脚気(かっけ)だ、歯痛だ、と仮病くさい理由を並べ、奥さんにいたっては、義太夫の会の話を聞いた途端、子供を連れて「疎開」するという嫌われぶり。

橘屋円蔵の「寝床」の口演
どこも悪くない使用人の茂蔵は「あたしが一手に引き受けりゃいいんです」と嘆く

ちなみにこの口演では、↓こんなアレンジが入っていて、

「志ん朝はどうした?」
「死にました」
「円楽はどうした?」
「この間まで生きてましたけど、死にました」

いい芸を持っている人は早く死んじゃうね。「それじゃ、円蔵はどうした?」「まだピンピンしてます」みたいな笑いを入れてきます。

そして、その流れで、

「談志はどうした?」

なんて、くだりもあって(当時は立川談志は存命だが闘病中だった)、こういう不謹慎すれすれのところでの笑いというのも、落語の面白みだったりします。■

[2012年3月31日追記]
藤子先生は落語が好きだったらしく、他にこんなのもありました↓
ドラえもんと落語「らくだ」

藤子・F・不二雄大全集 ドラえもん 11
藤子・F・不二雄大全集 ドラえもん 11

噺家ライバル物語
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