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2012年3月 4日 (日)

オライリーの「Head First」シリーズが面白い

プログラミングをやる人とか、情報系の仕事をしている人とかだったら、必ず知っていると思います、オライリー(O'REILLY)という出版社。

プログラミング言語の本とかで、表紙に動物の絵が描かれていたら、たぶん、オライリーの本です。

で、そのオライリーから、なかなか異色のシリーズが出ていて、それが「Head First」です。

私が読んだのは↓下記の二冊。

Head Firstデータ解析 ―頭とからだで覚えるデータ解析の基本 Head First Statistics ―頭とからだで覚える統計の基本

リファレンスではなく、入門書です。

紙面構成は、効率的ではなく、冗長です。

でも、この冗長さが特長なんでしょうね。大事だと思われるポイントは、まず普通に記述され、ポイント欄で強調され、例題の解答で念を押され、その後、擬人化された概念のインタビューが載っていたり。(←分かりにくいと思いますが、平均さんと標準偏差さんの対談とか)

とにかく、絵やら図やらが多くて、パラパラと読み進めていく感じ。絵が一切ないページとかって、ないんじゃないかな。

↓こういう、図の中に矢印引いて説明つけるっていうのは、ごちゃごちゃして美しくはないけど、わかりやすい。

矢印による説明「Head Firstデータ解析」より

↓「悩めるクライアント」的なキャラが登場し、会話や議論があったり。

登場キャラによる議論「Head Firstデータ解析」より

↓例題の設定が、なんじゃそりゃ、な感じだったり

身近な(?)例題の設定「Head First Statistics」より

上記は、一度も転ばずにすべり終えるまでチャドは何度でも挑戦する、転ばない確率は分かっている、って時に、何回くらい挑戦することになるか、という例題。チャドって誰だよ。

上記は、ある意味実用的な部分ですが、他にも章の最初の見出しに、なんだかよく分からない写真と台詞があったり↓

各分布が条件によっては正規分布で近似できることを暗示「Head First Statistics」より
もし他の分布が正規分布と同じくらい
簡単に扱えるなら夢のようじゃない?
夢に過ぎないことはわかっているけど・・・

標本から母集団が推定できることを暗示「Head First Statistics」より
男の人って!みんな同じだわ。
1人に会えば、全員に会ったようなものよ。

みたいな感じですので、もちろん、こういうノリが嫌いな方には、おすすめできません。■

[2013年3月10日追記]
検査の精度がどう、みたいな話をするんだったら、多少の数学は身につけておかないと、という話↓
新型出生前診断で陽性だった→ダウン症である確率は?: 主張

Head Firstデータ解析 ―頭とからだで覚えるデータ解析の基本
Head Firstデータ解析 ―頭とからだで覚えるデータ解析の基本

Head First Statistics ―頭とからだで覚える統計の基本
Head First Statistics ―頭とからだで覚える統計の基本

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