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2012年4月 7日 (土)

阿刀田 高 「短編小説のレシピ」

阿刀田高氏の名前を知ったのは、氏が小説現代のショートショート・コンテストの選考者をしていたから。

めちゃくちゃ本を読むってわけではないけれど、「読むほう」ではあるし、長編よりは短編が好きな私が、800編もの短編小説を書いている阿刀田氏の作品を、1つも読んだことがないというのには、何かの運命を感じる。

そして、最初に読むことになったのが、これで↓、小説ではないという・・・

短編小説のレシピ (集英社新書)
短編小説のレシピ (集英社新書)

この本を読んで良かった点。

なぜ自分が短編小説が好きかってのが、すっと腑に落ちた。

第一章では、短編小説というジャンルの魅力について語られています。

「そうそう、だから短編が好きなんだ」っていう理由を、自分の中で説明できなかった部分を、代弁してもらったような気分。

あのへんてこな面白さを持った作品も、なんだかよく分からないけど好きな作品も、短編であるがゆえに成立しえたんだってことが理解できた。

二章以降は、各作家ごとに代表的な短編をあげて解説。きっとこういう感じで発想して、作品化したんだろうという、阿刀田氏の「憶測」が楽しい。実際に当たっているかどうかは別にして、小説が作られるプロセスの一例を感じることができます。

取り上げられている作家は、向田邦子、芥川龍之介、松本清張、中島敦、新田次郎、志賀直哉、R・ダール、E・A・ポー、夏目漱石、そして、本人 阿刀田高も。

自分は、芥川龍之介、志賀直哉、夏目漱石あたりは読んだことのあるものも多いけど、実は、向田邦子、松本清張は全然読んだことがなかったりして、けっこう偏っているなあって。

この本を読んで、この短編読みたいってのがたくさん出てきた。あと、読んだことあるものも記憶が薄れていて、もう一度読みなおそうとか。

本書ではたくさんの短編が挙げてありますからね。そんなこんなで、阿刀田氏の作品を読むのが、さらに先延ばしになったりして・・・

男どき女どき (新潮文庫)
男どき女どき (新潮文庫)

蜘蛛の糸・杜子春・トロッコ 他十七篇 (岩波文庫)
蜘蛛の糸・杜子春・トロッコ 他十七篇 (岩波文庫)

黒地の絵 (新潮文庫―傑作短編集)
黒地の絵 (新潮文庫―傑作短編集)

山月記・李陵 他九篇 (岩波文庫)
山月記・李陵 他九篇 (岩波文庫)

河童火事 (文春文庫 に 1-26)
新田 次郎
4167112264

小僧の神様・城の崎にて (新潮文庫)
小僧の神様・城の崎にて (新潮文庫)

キス・キス (異色作家短編集)
キス・キス (異色作家短編集)

黒猫 (集英社文庫)
黒猫 (集英社文庫)

夢十夜・草 枕 (集英社文庫)
夢十夜・草 枕 (集英社文庫)

知らない劇場
阿刀田 高
416308830X

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