ナイシトールとコッコアポと事業拡大マトリクス
この記事は興味深かった↓
「ナイシトール85」っていう薬がメタボ向けみたいな感じでCMされていて、結構話題になってましたよね。私も「飲め」って言われたりとか。
で、メタボ向けみたいな薬はそれまでなかった(or話題になっていなかった)から、何か新しい成分が開発されたもんだと思っていたんだけど、
例えば、ナイシトール85の中身は漢方薬「防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)」。防風通聖散とは、18種類の生薬から構成されている漢方薬で、以前から薬局では当たり前のように売られていた。代表例がクラシエ薬品の「新コッコアポA錠」。「便秘と皮下脂肪が気になる方に」というフレーズで、主に女性をターゲットにした大衆薬だ。
成分的には「新コッコアポA錠」と同じなんだそうです。
コッコアポといえば、便秘の女性が飲むイメージで、メタボのおじさんとはあまり結びつかないし、選択肢にも入らなそう。
でも、メタボにも効果があるという点を強調する(ほのめかす?)ことで、新しい市場を開拓できたという、アンゾフの事業拡大マトリクスの好例のような気がしますね。
↓下記参考。
製品-市場 成長マトリクス - @IT情報マネジメント用語事典
製品軸は[既存][新規]、
市場軸は[既存][新規]、
の「市場開拓」に対応しますね。
以前からコッコアポを販売してきたクラシエ薬品にしてみれば、小林製薬にやられた、って感じでしょうか。
ただ、
メタボリック症候群で健康上問題とされているのは皮下脂肪よりも、男性につきやすいと言われる「内臓脂肪」。しかしながら、ナイシトール85の効能・効果を見ても、皮下脂肪についての記述はあれど、内臓脂肪については一言も触れられていない。ひとえに男性を想起させるパッケージデザインやテレビCMで、戦略勝ちした商品といえるだろう。
などを見ると、若干のミスリード臭がしないでもないですね。
このような問題のないように、北里大学東洋医学総合研究所が「EBMセンター(Evidence-Based Medicine)」というのを開設し、漢方薬もしっかりと評価していこうという話題が、冒頭のリンク先の記事のメインです。
ただ、それにもいろいろ課題があり・・・、みたいな詳細は冒頭のリンク先を読んでみてください。
« 無料で使えるコウビルド英英辞典 | トップページ | 東芝の音声合成サービスが秀逸! だったんだけど・・・ »
「ニュース」カテゴリの記事
- ワールドビジネスサテライトが訂正だらけだった話(2017.05.28)
- 宇多田ヒカルはJASRACから著作権管理を引き上げて、NexToneにでも委託したら?(2017.02.12)
- 中国の「夢」は「四」と「ワ」が上下逆?(2017.01.22)
- 尾木ママを責めるなら北芝健にもつっこんであげて(北海道置き去り事件への憶測)(2016.06.06)
- 四谷の高級寿司店の店主の私服(2016年2月24日 WBS)(2016.02.28)
「心と体」カテゴリの記事
- 休日も開いている病院を利用する際は薬局の「夜間・休日等加算」に注意(2016.01.31)
- 蕁麻疹にザイザルがよく効いた話(2016.01.31)
- インフルエンザ予防接種後に「よく揉んでください」と指示された(2015年)(2015.12.13)
- ウォシュレット(シャワートイレ)で検便するときは要注意(2015.07.25)
- 「デオナチュレ + デオインナー + 新品下着」で実感できる防臭効果あり(2015.05.02)
コメント