ドラマ「水戸黄門」の物語構造
ついにTBSのドラマ「水戸黄門」が終わってしまいましたね。子供の頃からやってたからなあ。(注:30代後半です)
っていうか、子供の頃にすでに、一世代前(東野英治郎の黄門様)の再放送やってたもんなあ。
で、2012年1月29日放送のTBSレビューで、その特集をやっていました。
木村郁美アナ: 「では、ゲストをご紹介します。ドラマ論がご専門、法政大学社会学部教授 藤田真文さん」
ドラマ論??? そんなものあるのか?
ウィキペディアを見てみると、
藤田 真文(ふじた まふみ、1959年 - )は、法政大学社会学部教授。専門はマス・コミュニケーション論、メディア論。
そうだよね。ドラマだけじゃなかった。
でも、水戸黄門についてはかなり研究しているご様子。
なんでも、水戸黄門は下記のような基本構造になっているとのこと。
水戸黄門の物語構造
(1) 主人公の到着
(2) 犠牲者との遭遇
(3) 悪だくみ
(4) 悪役の罠
(5) 悪事の暴露
(6) 戦闘
(7) 秩序の回復
(8) 主人公の出発
たしかに、たしかに。心当たりがある。予定調和の王道。
でも、シリーズ開始の当初から、このパターンが確定していたわけではないとのこと。で、そのデータを分かりやすく表した表がこれ↓
「水戸黄門」第1部・第11部の物語構造 (by藤田真文先生)
上が第1部、下が第11部になっていて、第1部のときは先述の構造の8つの要素が必ずしも含まれておらず、変則的。印籠も毎回出しているわけではなかったとのこと。
それが、第11部になると、パターンが確定して、ほとんどの回で、すべての要素が順序よく展開していくようになったそうです。
あえてパターン化していったんでしょうけど、若い人にはウケないかもしれませんねえ。
やっぱり、ちょっと変化は欲しいかも。
というわけで、「こんな黄門様はいやだ」のコーナー。
・ひきこもっている
・印籠の効きがいまいち
・トレンディだ
・黄門様が悪事を働く
・黄門様がうっかりする
・黄門様が入浴する
TBSさん、もし再開する場合は、上記を参考にどうぞ。■
[2012年4月3日追記]
ちなみに、今民放でやっている時代劇って1つしかないんですよ。しかも深夜。知ってました? ↓
テレビ東京「おりん」は民放で唯一の時代劇
■
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