デジカメの動画撮影が30分に制限されている理由
最近のデジカメは動画撮影機能が高機能化し、フルHDムービーまで撮れる。しかし、撮影時間30分の制限がある。これはEUに輸出する際に、より関税の高いビデオカメラに分類されないようにするための方策である。WTO交渉により、関税が撤廃されれば、この30分制限がなくなり、ユーザの利便性が向上するかも、というのが、この記事の趣旨だと思います↓
デジタル製品WTO交渉はデジカメムービーの福音となるか - デジタル - 日経トレンディネット
で、このエントリを書くにあたって、「ほら、このデジカメも30分制限。ほら、こっちもだ」的なエビデンスを得ようと、デジカメメーカーのサイトで仕様を確認してみたけど、案外そうでもないみたい。
まずはCanon。
IXY 420F 1時間59分43秒
IXY1 58分40秒
PowerShot G1 X 59分40秒
PowerShot S100 59分40秒
カメラには詳しくないので、上の方から適当に選んでいくつかチェックしてみました。30分越えばかりです。しかも、この数値はSDカード容量との関連で書かれていたもので、本体側での制限ではなさそう。
Panasonicも見てみよう。
LUMIX GX1 記録時間制限なし
LUMIX GF5 約140分
LUMIX LX5 約1時間58分
LX5はフルHDではなく1280x720なので規制の対象なのかどうかは微妙。全体的に、SDカードのサイズに起因する上限みたい。
それにしても、全然30分制限じゃないじゃんと思って、もうちょっと探してみると、ありました。
LUMIX FZ150 29分59秒または4GBまで
LUMUX TZ30 AVCHD、MP4は最大29分59秒まで
↑このへんが該当する機種みたいですね。ぎりっぎりまで粘ってみましたという、29分59秒。
とはいえ、国内用と輸出用の製品を分けていたり、高い関税でも構わないと判断した機種は、この制限に従う必要はないのですから、全部が全部30分しばりになっているわけではないということみたいですね。
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» デジタルカメラのEU輸出関税による、動画撮影時間30分制限について [デジタルカメラ購入館]
デジタルカメラってEUへの輸出の関税関係で、30分に制限されているカメラがあるようです。 つまり、欧州への輸出の際に、デジタルカメラなら関税がかからないのですが ビデオカメラと見られると、5.4%の関税が係るらしいです。 デジタルカメラで動画撮影が30分以内なら、ビデオカメラとは見られないようです。 29分59秒とギリギリの映像撮影ができるデジタルカメラも WTO交渉により、30分を超えても関税が掛からないようになったら嬉しいです。 参考記事 デジカメの動画撮影が30分に制限されている理由 デジタル... [続きを読む]
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みな30分に制限されていますよ。
記載されているのはどれもメモリーカード容量とバッテリー容量の目安記載です。
投稿: はな | 2015年10月27日 (火) 08時12分
コメントありがとうございます。
なるほど、30分を超える時間が書いてあっても、メモリカード容量やバッテリー容量を分かりやすくするための表現というケースが多いみたいですね。
とは言え、30分を超える録画が可能な機種もありそうに思います。
というのも、
価格.com - 『動画が1時間連続して撮影できるデジタルカメラをさがしてます。』 デジタルカメラのクチコミ掲示板
http://bbs.kakaku.com/bbs/-/SortID=14689374/
などを見てみると、実際にユーザさんが30分を超える録画ができたことを報告している機種もあります。
輸出時の高い関税を諦めさえすれば、技術的には簡単に実現できる仕様でしょうから、そのへんはメーカーの製品戦略次第といったところなんだと思います。
投稿: 管理人 | 2015年11月 8日 (日) 04時26分