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2012年10月27日 (土)

サラリーマンNEOのコント台本「内村宏幸オリジナルコント傑作集」

内村宏幸が書くコントは面白いよ。

地元の図書館の本棚でたまたま見つけて借りた本↓

サラリーマンNEO―内村宏幸オリジナルコント傑作集 (光文社文庫)
サラリーマンNEO―内村宏幸オリジナルコント傑作集 (光文社文庫)

NHKのコント番組『サラリーマンNEO』の台本をそのまま本にしたものです。

僕は、テレビ番組『サラリーマンNEO』自体はすごく好きなのですが、こういう風に台本の状態で提示されたものが、どの程度楽しめるのかについては、ちょっと疑問でした。

で、読み始めてみると、やっぱり最初は違和感がありますね。

小説だと、

「そういうもんですかねえ……」とつぶやく遠藤に、俺は答えた。「ああ、そういうもんだ……」

みたいに、台詞と描写が一体になっているじゃないですか。台本の場合は、ト書きは独立しているし、台詞には話す人物名が端的に記述されていますからね。ある意味、合理的です。

メタな文章も込みで美しさを追求している文学に対して、台本と言うのはシチュエーションや台詞の面白さを純粋に表現しているんだなあと思います。

で、これが慣れてくると、スーッと入ってきますね。状況を思い浮かべたあとは、誰が何を言ったか、誰が何をしたか、その羅列を追って行く。読んでいる自分の存在は消えて、頭の中で演者が動き出すような感じ。

サンプルがあった方がいいですね。こんな感じです↓

サラリーマンNEOの台本『内村宏幸オリジナルコント傑作集』より「社内スタントマン」の冒頭

上記、社内スタントマンシリーズの一つですが、いいのか悪いのか微妙なのが、「生瀬勝久の顔しか思い浮かばない」というところでしょうか。それゆえに笑えるところもあるけど、イメージが固定されてしまう弊害もあるのかなあと。

コミックのドラえもん読んでいるときも、大山のぶ代の声が鳴り響いてるみたいな。(水田わさびでないところが、おっさん)

で、素のコント台本をそのまま楽しみたいという人のためには、「未放映&未収録作品」というのも収録されています。自分の中で、色がついてない状態でコント台本を読むと、どんな世界が広がるのか。お試しあれ。

で、著者の内村宏幸さんのブログを見てみると、職業病的な一面が↓

優雅そうな人: せつないプリン

いかにも仕立てのいいスーツを着た男性や、それとは別の富裕層チックな感じのマダムが、ワインを楽しんでいるのを見かけたそうです。優雅だなあと。

でも、その場所というのが、デパートの地下のイートイン。高級なワインとそれに合うちょっとした料理を出すお店。でも、デパ地下のイートイン。

優雅なのか? そうでないのか? この不安定な感覚に、笑いの種が潜んでいると思いません? 判断しかねるものに出会った時、人には緊張が走ります。その緊張状態を壊すような要素を、ポンっと与えてあげれば、そこに笑いが生まれそうな予感。

内村さんはそういうところに目がいってしまうんだろうなあって。そのうち、これを元にしたコントが書かれたりして。

ちなみに、エントリの冒頭の言葉ですが、

サラリーマンNEO 内村宏幸オリジナルコント傑作集のまえがき  
ただ、願わくば一つだけ。周りの友達、恋人、親類、ご近所、すれ違った人、すべての人に、「内村宏幸が書くコントは面白いよ」と、どうか言いふらしてください。ご遠慮なく、よろしくお願いします。

とあったので・・・。■

[2012年10月27日追記]
自ブログ内を検索してみたら、事あるごとにサラリーマンNEOのことを書いていた。

コント以外のコーナーもありました↓
ブレオを買うようになったきっかけが、サラリーマンNEO

Oha!4のことを知らなかったので、見た瞬間衝撃を受けた↓
中山ネオミと中田有紀(サラリーマンNEO)

本気度が違うという話↓
NHKが作るとコントはこうなる「サラリーマンNEO」

よそではなかなか見られませんよ↓
原史奈がブス?(『サラリーマンNEO』)

小道具にも手を抜かない↓
下関⇔高田馬場の通勤定期(『サラリーマンNEO』)

サラリーマンNEO―内村宏幸オリジナルコント傑作集 (光文社文庫)
サラリーマンNEO―内村宏幸オリジナルコント傑作集 (光文社文庫)

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