宮崎駿「バブル時代、頭にきてナウシカ製作」の矛盾
ちょっと前の話。
産経新聞(2013年9月7日)を見ていると、↓こんな記事が。
宮崎駿監督 引退会見詳報
「バブル時代、頭にきてナウシカ製作」
ふと、バブル景気って私が高校生くらいのときだったよなー、と。
で、ナウシカの映画を見たのって、小学高学年か中学生だったはず。
「バブル時代、頭にきてナウシカ製作」っておかしくないか?
ウィキペディアで確認。
バブル景気 - Wikipedia
バブル景気(バブルけいき)は、1986年(昭和61年)12月から1991年(平成3年)2月までの51か月間に日本で起こった資産価格の上昇と好景気、およびそれに付随して起こった社会現象である。
風の谷のナウシカ - Wikipedia
映画
封切日 1984年3月11日
うん、映画公開は1984年、バブルは1986年からだからやっぱり、バブル時代に頭にきてナウシカを製作、ってのは矛盾している。アニメ作りに没頭しすぎて、時間間隔や記憶がおかしくなってしまったのだろうか。パヤオよ。
でも、記事をよく読んでみるとそんなことはなかった。
冒頭の記事と同じ内容のウェブ版↓
【宮崎監督引退会見ライブ(6)】「頭にきていないとナウシカなんかつくりません」+(2/3ページ) - MSN産経ニュース
宮崎:ジブリをつくったころ(1985年)は、日本が浮かれ騒いでいる時代だったと思います。経済的にもジャパン・アズ・ナンバーワン。そういうことに、僕は頭にきていました。頭にきていないとナウシカなんかつくりません。1989年にソ連が崩壊して、バブルが崩壊した。その過程で、ユーゴスラビア内戦など歴史が動き始めた。今までの作品の延長上に作れないとなった。
なーんだ、駿は「バブルに頭にきて」なんて言っていなかった。「ジャパン・アズ・ナンバーワン」を例にあげているってことは、バブルというよりもむしろ、高度成長で獲得した日本の地位、みたいなあたりのことを言っている模様。
「バブル」というキーワードはその続きの流れの中で出たもの。
それを適当にまとめて「バブル時代、頭にきてナウシカ製作」って見出しをつけっちゃったみたい。
産経新聞さん、ちょっとミスリードくさいですよ。
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