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2014年7月27日 (日)

食えなくなるかもしれない、パチンコをする人、ケータイゲームをする人、本を読まない人

図書館で、「藤原和博の必ず食える1%の人になる方法」というなかなかキャッチーなタイトルの本を借りてきました。

社会から必要とされるような貴重な人となれというコンセプトです。

ただし、ある1つの分野を極めるのは難しい(ノーベル賞をとるような研究者、オリンピックに出られるようなスポーツ選手など)、でも、複数の強みを掛け合わせていくことで、100人に1人程度の存在になるのは可能なはずだ、という考え方です。

最初に3つの条件が提示されていました。

条件1: パチンコをするか、しないか
条件2: ケータイゲームを電車の中で日常的にするか、しないか
条件3: 本を月1冊以上読むか、読まないか

パチンコに関しては、頭を使わない非生産的なことに時間を無駄遣いするような人。

ケータイゲームに関しては、メディアを主体的にコントロールできない(マーケッターの術中にはまってしまう)ような人。

本に関しては、一次情報(自分が体験したこと)でしか語れないような人。

・・・というタイプの人間になりますね。このような人が持つ限界みたいなものは、感じてもらえると思いますが、じゃあそういう条件をクリアしたとして、どうやって100人に1人になれるのかという論法ですが、

1つめの条件をクリアすれば、あなたは「2分の1」の人になれます。
2つめの条件もクリアできれば、「4分の1」の人になれます。
3つめの条件もクリアできれば、「8分の1」の人になれます。
・・・

7つめをクリアしたところで、128分の1になり、めでたく貴重な「必ず食える1%の人」になるという具合です。

4~7つめの条件については、
 権力(サラリーマン)志向 ⇔ プロ(独立)志向
 経済的価値重視      ⇔ 経済以外の価値重視
という軸で分けたマトリックスのタイプごとに、別の条件が提示されています。

うまいなあと思ったのは、条件をタイプ別に分けたところですね。1つだけの視点、例えばサラリーマンの出世みたいな文脈だけで語ったりすると、「それは違う」、「自分は違う」って感じで、この本の語り口から離れていってしまう人が出てくるでしょうからね。4つくらいに分けとけば、自分の志向するものと近い方向性がありそうなもの。

あと、最初の3条件のハードルを下げたのも、巧妙ですね。

パチンコしない、ケータイゲームしない、本を読む(月にたったの1冊)くらいで、上位8分の1に入れるなんて、かなり楽観的な見方。そんな人はざらにいる。でも、あえてハードルを下げたのは、俺にもいけるかも、って思わせるためでしょうね。間口は広げておこうという。

つっこみポイントとしては・・・、パチンコする人って50%もいないですよね。例えば10%だとすると、これをクリアしても、2分の1にはならず、10分の9になるだけという。

ちなみに↓下記によると、

パチンコの男女別行動者率|遊技業界データベース|一般社団法人 日本遊技関連事業協会

男女総数での行動者(=パチンコをする人)数は、
 2001年 15.3 %
 2006年 11.8 %
 2011年 10.0 %

とのこと。えー? 1割もいるかぁ? 自分の周りにはそんなにいないけどなあ。まさか、パチンコ屋の前でアンケートとったとか。

などというのがありつつも、この、条件クリアごとに○分の1になっていく、っていう論法はなかなか面白いと思いますよ。

実際そうだと思うんですけどね。何か1つを売りにしていくってのは厳しいですよ。

一般的な管理職としてのスキルがあったとして、世の中のごまんといる管理職連中に対して、自分にアドバンテージがあるかってことですよね。「あなたは何ができますか」「部長ができます」みたいな都市伝説(?)もあることだし。

管理スキルがあって、技術のことも多少は分かって、コミュニケーションスキルが高くて、英語もちょっとはできて、ファシリテーションもできて、プレゼンも得意で、場をなごませるジョークが言えて・・・、みたいな感じで初めて「あいつじゃなきゃ」ってことになるんだと思うんですよ。

部下を管理することだけで食っていこうなんて無理でしょ。とんでもなく秀でた部下管理能力があるなら別として。

ということで、好ましい条件を1つ1つ積み重ねていくというのは方法論として正しい気がします。

では最後に、私が勝手に考えた条件をつけておきます。

【タバコを吸わない】

喫煙所でのコミュニケーションみたいなメリットもあるんでしょうが、最近じゃ屋内全面禁煙だったりして、吸いに行くのも一苦労。打ち合わせ中に短い休憩を入れると、遅刻してくるのはたいてい喫煙者。タバコ臭い息で「すみません」。上司がアンチ喫煙だった場合のリスクは計り知れない。

【だらだら酒を飲まない】
読書しながらとか、ウィットに富んだ(?)会話をしながらとかならともかく、テレビ見ながらとか、2ちゃん見ながらとか、そんな感じでだらだら飲む酒は時間の無駄だなあと、反省しております(私は酒飲みなので)。飲みニケーション(なんだこの、こそばい響き)の類も、常態化して愚痴やら説教やらになるんだったら、時間と金の無駄だよなあ。

【2ちゃんねるを情報源にしない】
情報源の1つっていうくらいだったらいいんだけど、いつもいつもだと、「お前の話、また2ちゃんねる発信かよ」って思ってしまう。情報ソースが偏っている人は極論ばかり言う傾向がある気もする。

【スマホをいじり倒さない】
有効に活用している人は厳然と存在する。でも、そこらへんで見かける人の大半はしょーもないことにしか使っていない。暇つぶしのウェブブラウズで何が得られる? レベルの低いコミュニティ内での会話で自分が高められるか。

【テレビを見ない】
テレビってピンきりですよね。実は私はテレビはよく見るほう。でも、民放でゴールデンにやっているような番組はほとんど見る価値ないと思うんですが。目的意識を持って見ないテレビは時間の無駄だよなあ。

【しょーもないブログを書かない】
あっ!

今回は終わりにします。

藤原和博の必ず食える1%の人になる方法
藤原和博の必ず食える1%の人になる方法

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