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2014年7月 6日 (日)

新宿焼身自殺未遂と「完全自殺マニュアル」

新宿の焼身自殺未遂の報道が少なかった理由は、きっと↓これなんでしょうね。

新宿での焼身自殺未遂事件 報道が少なかったのはなぜ? | THE PAGE(ザ・ページ)

自殺の報道を巡っては、「報道すれば、それが模倣の自殺を生む」という指摘が以前からあった。世界保健機関(WHO)は「自殺予防 メディア関係者のための手引き」を発行している。
(中略)
このため、手引きでは、「自殺をセンセーショナルに扱わない」「自殺の報道を目立つところに掲載したり、過剰に、そして繰り返し報道しない」「写真や映像を用いることにはかなりの慎重を期する」といった注意を、メディア関係者に求めている。

さも、偏向報道みたいに言っている人もいるけど、そんな理由じゃないでしょう。自殺(未遂)者の主張したものが、「早期の改憲」であっても、「北方領土の返還」であっても、そして、「消費増税反対」であっても、同じような扱いだったはずです。なんでもかんでもメディアを叩けばいいってもんじゃない。

で、変に感化されちゃう人を避けるための、「知らない方がいいこともある」作戦はそれなりに効果があるとしても、今回の件に関しては(というより今の世の中の宿命として)、ネットで情報が拡散してしまい、ネットをよく利用している人には、あまり効果がないのはないかなあと。

ああいう動画はYouTubeの規約違反にはならないんでしょうかね。それとも、消すのが間に合わないだけなのか・・・。

というわけで、ネットを良く見ている人向けに、興味深い情報を。

中途半端な気持ちで行動を起してはいけない。

出典は、20年以上前(私が学生だった頃)に出版された、鶴見済 著の↓これ。

完全自殺マニュアル
完全自殺マニュアル

間違った(?)使い方をしてしまう人がいるので、フールプルーフという観点ではとんでもない悪書なのですが、自殺に関する情報をこれだけ集めた本もなかなかないという名著でもあります。

焼身自殺は苦しい。皮膚を100%火傷しても即死できずに病院に運ばれ、そこで半日程度もがいたあと、ようやくこと切れることも多い。死にきれなかった場合の後遺症は、他の自殺手段とは比較にならないほど悲惨だ。

・・・

炎に包まれた体には激痛と灼熱感が走り、耐えきれずに地面を転げ回ることもある。周囲は人肉の焼ける異臭に包まれる。ここで狂乱状態になったり、ショック死してしまうこともあるが、たいてい意識は明瞭だ。気管は熱気を吸入して熱傷を起こすが、発声も可能。

・・・

全身の皮膚が炭のように黒焦げになればその場で死ぬが、発見されて火を消され救急車で病院へ運ばれれば、そこで身動きもできずに苦痛を味わいつつ死を迎えることになる。半日から24時間、あるいは5日や10日たってようやくこと切れる場合もある。ベトナム戦争反対!と訴えかけて焼身自殺したアメリカの82歳の婦人は、10日間も意識が明瞭なまま生き延びてしまった。

・・・

ある女性は灯油を全身にぐっしょりとかぶってマッチで火をつけたが、未遂。3年の闘病生活の末、全身ケロイドだらけとなり、5回の顔面整形手術をしてもケロイドは消えず、唇もなくなって口を大きく開けることさえできなくなったという。

集団的自衛権の行使に反対したいのなら、もっと気の利いた、それでいて効果の高い方法もあるでしょう?

完全自殺マニュアル
完全自殺マニュアル

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