批判を浴びても継続中「お詫びの500円をベネッセこども基金へ寄付できます」(画像あり)
ついに、うちにもきました。ベネッセからのお詫びの500円の案内↓
この記事→(【特定】ベネッセから流出した個人情報を買ったのはスマイルゼミです: 主張)を書いたときに、確認できた分で760万件、最大で2070万件になると報道されていたので、全然珍しくないんでしょうけどね。
まずは内容の確認。
(漢字の「一」や、長音符号の「ー」が消えているところがありますが、誤植ではなくて、スキャナで読み取るときにつぶれてしまったものです)
代表取締役社長 原田泳幸氏の名前での書面です。
そして批判を浴びることになった、そもそもきっかけ↓。詳細はのちほど。
また、弊社からのもう一つのお詫びのあり方として、「こども基金」の設立を行い、広く社会に貢献するための活動を行うことを決意いたしました。
主要なところは、
子供の名前、性別、生年月日
保護者の名前、性別、生年月日、続柄
郵便場号、住所、電話番号
などですね。
500円分の、電子マネー系(Edy、Amazonギフト券、nanaco)または図書カードが選べます。
電子マネー系については「お手続き後すぐの登録(交換)が可能です」とある反面、図書カードについては「新たにご用意する関係上、お届けまでに時間をいただいております」とあります。
さらに「10月下旬以降のお届けを予定しておりますが、最長6カ月程度かかる場合がございます」と、納期の長さを念押ししています。
郵送の準備などそれなりに時間がかかるのは分かりますが、図書カード自体はすぐに用意できるでしょうし、一度に大量の郵便物を送るのなんかはベネッセの得意とするところでしょう?(ほら、DMとか)
なんででそんなに時間がかかる(ことを強調する)のか?
図書カードを希望されちゃうと、郵送のコストが余分にかかってしまいますよね。ベネッセとしては、電子マネーを希望してもらえばシステムでの処理で済むので、お財布にやさしい。なので、「6ヶ月」なんて極端な数字を出して牽制しているんですね。これが、原田泳幸氏の手腕なんでしょうね。(もちろん、私の憶測ですが)
しかし、これでは終わりません。さらなる原田メソッドが炸裂します。
上記のお詫びの品にかえて、別紙にてご説明しております「財団法人 ベネッセこども基金」へのご寄付をお選びいただくことも可能です。
慈善的な要素を絡めると希望者も増えるでしょう。何より、郵送コストがかかりません。そして、払うはずだった500円は自社の関連団体へ。よ、天才原田!
で、これが、↓「『財団法人ベネッセこども基金』について」
いえね、やろうとしていることは立派なんですが、自分達で団体作って、そこへ寄付してね、ってのがどうも・・・。そういうことをやっている既存組織に寄付するってのでも良かったような気がします。
そして、↓これが手続き方法が書かれた書面
図書カードへのチェック欄のすぐ上には、
選べる電子マネーギフト 500円分」はパソコン・スマートフォンからお手続きください。すぐに発行が可能です。
とあります。「すぐに発行が可能です」の行間に、図書カードはやめておけよ、というメッセージが読み取れます。
ちなみにうちはベネッセを利用はしていません。以前はDMがちょいちょい来ていましたが、最近とんと来ていません。自粛しているんでしょうね。
ということで、ここ数ヶ月の間にDMにかける予定だったコスト分を寄付したらいいんじゃないかと思いますが、どうでしょう?■
[2014年10月13日追記]
よく考えたら、ちょっとした景品の対価として自主的に提供していた、なんてのはよくある話で・・・↓
ベネッセはどこでうちの子供の個人情報を手に入れたのか: 主張
■
[2014年10月25日追記]
↓こんな仮説も・・・
ベネッセが名簿業者から買った個人情報かどうかで「個人情報を削除する」のチェックの有無が違う?: 主張
■
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コメント
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うちにも届きました。
そもそもまともに管理できてなさそうですね。
何せ宛名が父、流出対象が私(三十路)でしたから。
懸賞等で得た個人情報は通常発送後に削除することが多い(当たり前)ですが
事業に再利用するにしても「○○さん家のお子さんの××ちゃん3x歳」なんて情報をどう役立てるつもりなのか…
投稿: | 2014年10月14日 (火) 03時54分
コメントありがとうございます。
>何せ宛名が父、流出対象が私(三十路)でしたから。
いったい何年前の情報なんでしょうね。
何かに使えるかと思って、とりあえず保管しておいたら、流出対象の中に含まれてしまっていて、除外するわけにもいかないから、「三十路のお子様」もお詫び対象にした、という状況なんでしょうかね。
もしかしたら、「みそじチャレンジ」みたいな商品を考えているのかもしれません。「はじめてのプロジェクトリーダー」とか、「夏休みに読むビジネス書」とか。
ありそうなのは、子供だった人が親になる頃に、何らかの販促活動に使うなんてのはどうでしょう。三世代の情報を使ったマーケティングなんてのもあるのかもしれません。孫のこととなると財布の紐がゆるむ祖父母に購入してもらうことを前提とした商品とか。
あと、子供の頃の利用者が親になった時に、自分の子供に利用させる傾向は高いのか低いのかなんかの分析なんかもできそう。
長い目で見たマーケティングは興味深い部分もあるのですが、まずは情報管理をしっかりできるようになってからですねえ。
投稿: 管理人 | 2014年10月18日 (土) 05時18分