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2015年2月24日 (火)

キラー・クエスチョン by フィル・マッキニー を書き出してみました

ちょっと前に「キラー・クエスチョン 常識の壁を超え、イノベーションを生み出す質問のシステム」という本を読みました。正直なところ自分の職種や役職とは相違が大きい部分もあり(著者のフィル・マッキニーさんの肩書きって「元ヒューレット・パッカード社パーソナル・システムズ・グループ上級副社長および最高技術責任者」だし・・・)、参考になるところ/ならないところいろいろあったのですが、タイトルにもあるように、決め手となるような「問い」によって、状況を把握し打開策を見つけていくという視点はとても有効だと思いました。

で、不満があるとしたら、このキラークエスチョンを一覧でざっと見るような構成のページがなかったというところ。

本文には↓こんな感じで現れるのですが、

フィル・マッキニーによるキラークエスチョンの1つ
私の業界はどんな思い込みに支配されているか?

このキラークエスチョンの文言は、↓目次には現れていません。(上記は第二章の本文)

フィル・マッキニー著「キラー・クエスチョン」の目次

読んでいるときはいいんですけどね、あとで振り返るというか、キラーなクエスチョンをざっと眺めたいって時に、本をぱらぱらとめくりながらクエスチョンを探さないといけないので、とても不便。

というわけで、本文からキラークエスチョンを抜き出してみました。書籍のキモと言えばキモの部分だとは思うのですが、これだけ見て理解できるというわけでもないと思うので、「転載してんじゃねえよ、売れなくなるだろ」と著者や出版社に怒られることはないと信じています。むしろ、こんな「問い」が含まれているなら詳しく読んでみたいと、本書を手に取る人が多いだろうという展開を期待しています。

↓では、どうぞ。

・私の業界はどんな思い込みに支配されているか?

・私の会社は何を思い込んでいるか?

・あなたのビジネスを様変わりさせる可能性があるのは、どんな予想外のジョルトか?

・競争上優位に立つためには、どのようにジョルトを創造すればよいか?

・私には思いもよらなかった方法で製品を使っているのは誰か―どれは具体的にどんな方法か?

・顧客が私たちの製品を選ぶときの基準は何か?

・顧客が欲しいものについて、あなたはどんな信念にこだわっているか?

・私の製品やそれに関連するものに夢中になってくれる相手は誰か?

・私の製品に不満を持っている相手は誰か?

・相手のスキルや能力のに関する私の勝手な思い込みのせいで、私の製品の利用者から外れている相手は誰か?

・標準機能や特殊機能が少なすぎたり多すぎたりして、私の製品の使い方を理解できない相手は誰か?

・私の製品の思いがけない利用法は何か?

・いまは私の製品を使ってほしくないが、将来は使ってほしい相手は誰か?

・私の製品に対してお金を支払う能力も意思もないと勝手に思い込み、販売活動の対象から外している相手は誰か?

・いまはまだ存在しないが、今後五年間でどんな顧客層が登場するか?

・どのようにして五年後の顧客を特定し、確保すればよいか?

・将来の顧客はどんな基準で購入を決めるか?

・カスタム製品を規格品として提供することは可能か?

・新しいトレンドや流行をどうすれば利用できるか?

・顧客の煩わしさを取り除き、ユニークな恩恵を新たに提供するためにはどうすればよいか?

・私の製品のどんな特殊機能が、予想外の情熱を掻き立てるか?

・私の製品を使えば、感情的、心理的、ステータス的にどんな恩恵が得られるか?

・私は製品のオンディマンド・バージョンを創造できるか?

・既存の構成要素を組み替えれば、現在は関わりのない顧客のために新しい製品を創造できるか?

・何か不愉快に感じられる点があって、私の製品を購入してくれない相手は誰か?

・私の製品の意外に不便なところは何か?

・まだ手が付けられていない宝の山からどんな製品を創造できるか?

・今後五年間、競争相手に追い越されないためには、どんな製品やサービスを開発する必要があるか?

・私の製品は五年でどのように変わることができるか?

・私たちの業界と似ているのはどの業界か。そこから何を学べるか?

・私が業界の関係(パートナー、サプライヤーなど)を調整しなおしたら何が起きるか?

・研究開発のプロジェクトを選択する基準は何か?

・私たちはどこの場で製品の研究開発を実施しているか? その他で行なえる場所は考えられるか?

・R&Dのプロセスをどのような順序で進めるか? 順序を逆にしたら、どんな結果を招くか?

・価値がないと思い込んで捨てているものは何か?

・どんな投入コストを減らせば、価格を25パーセントカットできるか?

・顧客は私の製品を見つけるためにどんなプロセスを使っているか?

・新しい顧客を確保するためには、どんな販売アプローチを考案する必要があるか?

・顧客を確保するためには、どんな新しい流通ルートを創造する必要があるか?

・私は流通コストを半分、または二倍にできるか?

・私の製品を購入する経験のどこが気に入られないのか?

・顧客が私の製品に費やす処理時間をどうすれば短縮できるか?

・今後五年間であなたの業界の価値連鎖はどのように変わるか?

・五年後、あなたの会社の価値連鎖はどうなっているか?

以上、(見落としていなければ)第八章までの本文に現れるキラークエスチョンでした。

第九章は「ワークショップの上手なやり方」という章、第十章は「採用して修正せよ」というタイトルで教育について言及されている章で、ちょっと毛色が違ったので割愛しました。読んでのお楽しみ。

自分のビジネスには関係ないなというものもあるでしょうが、これだけ並べれば(上記には44個あります)、「その発想はなかったわ」(c)板尾の嫁 という感じのクエスチョンもあるのではないでしょうか。

私としては、「五年後の顧客」、「現在は関わりのない顧客」、「価値がないと思い込んで捨てているもの」なんて視点が、ビビビっと来ましたね。

キラー・クエスチョン 常識の壁を超え、イノベーションを生み出す質問のシステム
キラー・クエスチョン 常識の壁を超え、イノベーションを生み出す質問のシステム

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