元少年A(酒鬼薔薇聖斗)はすでに罪を償ったんだから・・・
元少年Aは、すでに法の定める刑期を終え社会に出ているのだから、氏名や住所を特定して晒してやれ、なんて行為は許されるものではありません。
彼が14歳のときに犯した罪はすでに償われたということになっています。少年法に納得できるかどうかは別として、法治国家としてはそういうことになりますよね?
ところで、彼が32歳の時に犯した罪については、少年法の対象とならないわけで、遺族の許可も取らずに猟奇殺人の暴露本みたいなものを出すようなことをすれば、妥当な理由により「被告」となるわけです。
32歳のおっさんが、きわどいことをして被告として訴えられれば、住所や名前や顔写真が公開されてしまうのは、これ当たり前。
「被害者遺族が訴訟を起こせば……」『絶歌』出版の“酒鬼薔薇聖斗”現在の住所・名前が暴かれる日
「酒鬼薔薇聖斗」の“現在”が、公にさらされるかもしれない。
「出版差し止めは難しくても、被害者の遺族がこの本の内容に対し損害賠償を求める訴訟を起こせば、結果的に被告の名前や住所が公に出てしまうことになる。いま複数の弁護士が、その動きを後押ししようと動いている」
私が感心したのは、少年法の運用って結構うまくいっているんだなあということ。
元少年Aの、(現在の)氏名は○○で、○○に住んでいて、○○に勤めていて、家族の名前は○○でみたいな感じで、顔写真付きで晒されている状態かというと、そうでもなさそう。
大人たちが苦労して、新しい名前を与え、架空の経歴を与え、住む場所や働く場所を与え、平和に暮らしていたんだなあと思います。本当に平和に暮らしていたかどうかはもちろん分かりませんが、こんな本を書いて一儲けしよう、なんて気を起こさせるくらい、ぬるい生活をしてたことは確かなようです。
その、ぬるーい生活を手放すんですね。もはや、行政には32歳のおっさんを守ることはできません。というか、愛想尽かすでしょうね。ここまで守ってやったのに何してくれてんだ、と。「愚鈍な警察諸君」も、守ってはくれるかどうか。
もちろん、太田出版が守ってくれるわけでもないですよね。そんなつもりもないし、そんな力もないし。太田出版にとっては、ワン・ノブ・ゼムのビジネスの一案件に過ぎません。
そう、あなた、太田出版に利用されただけですよ。
結構なお金になるとは思いますが、現在の生活を手放してまで、割に合うようなものかどうか・・・。
もはや日本で普通の生活をしていくのは無理なんじゃないかなあ。2度目の罪まで許せる人は少ないよ。
あぶく銭を手にして、海外に移住するという選択肢はあるかもしれませんね。そのほうが、日本の皆さんは安心して暮らせるので、いい解決法なのではないかと。
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