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2016年1月 3日 (日)

ナイツの♪オラこんな村イヤだ~のネタ

録画していなかったので、あやふやなところもありますが・・・。

2015年12月28日 年末の「FNSお笑い祭」で、ナイツがネタをやっておりました。私は初めて見たのですが、土屋さんが吉幾三の「俺ら東京さ行ぐだ」を歌いだして、その歌詞のナンセンスさに塙さんがつっこむというもの。

お気づきかと思いますが、塙さんがつっこむというのはいつもとは役割が逆です。で、塙さんのぎこちない感じのツッコミを見て、「ははん、これはメタ漫才の類だな」って思ったわけです。

「メタ漫才」ってのは、例えば、「いつもは僕がボケているけど、たまにはツッコミがやりたいんですよ」「じゃあ、今回は逆でやってみましょう」みたいな。で、やってみるとツッコミがグズグズで、そのグズグズ具合に(本来のツッコミ役が)つっこむみたいな。

つまり「漫才をやっているこの状況」自体を漫才のネタにするようなパターンですね。

そんな前フリがあったわけではないのですが、きっとそんな方向へ進んでいくんだろうと期待したわけです。なぜかというと、塙さんのツッコミがあまりにもぎこちないから。

が、そのままネタは進行し、塙さんの「オラこんなネタいやだ」というツッコミ(?)で終了。

え? 塙さんの「ぎこちないツッコミ」はボケではなかったんだ・・・。前フリだと思っていた部分が本ネタだった。率直に言うと全然面白くなかったわけです。

で、その後のトークコーナーで他の芸人さんから、塙さんが最近変だという話があって、今回のネタやら、土屋さんがつっこんでくれないというネタ(「昔はよくつっこんでくれていたのに、最近つっこんでくれない」みたいな下ネタ系のやつ)やら、そんな変なネタをやっている。土屋さんは控えめな人だから、塙さんの意思で無理矢理やらされているんだろう、みたいな。

塙さんとしては、正統派漫才だの、浅草の星だのと言われているのが、自分はそんなんじゃないとか、年間600本漫才をやっているとこんな感じになってくる、みたいなコメントがありました。

で、その日の深夜の「速報!有吉のお笑い大統領選挙」という番組を見ると、前述の「つっこむつっこまない」のネタをやっており、深夜ならではの、ど下ネタでしたが、これはこれで面白いなと思いました。

でも、「オラこんな村イヤだ」ネタのほうはやっぱりいまいちだと思うんですよね。塙さんの微妙なつっこみは、一周回って笑えたりもするんですが、このネタのボケの部分って結局「俺ら東京さ行ぐだ」の歌詞に依っているわけじゃないですか。

もともとこの曲知っているし、この歌詞って極度の田舎を描いて、そんな田舎はないだろ、みたいなツッコミを狙っている部分もあるし。そういう意味で、この曲につっこむことには新鮮味を感じないんですよね。

実際、どんな感じのネタだったかというのは、YouTubeに動画があったので見てみてください↓

YouTubeには現時点で、コメントが5つ付いて、1つは「このスタイルのネタつまらんわー」という私と同意見のものですが、他の4つは「このネタ大好きww」「マジで好きやわ」「これ大好き。」「どしたぁw」という高評価のもの。ちなみに「どしたぁ」ってのは曲の合間に土屋さんが自分で入れている合いの手のこと。この部分が面白かったという意味だと思われます。

なんだか、こういう好反応を見ると、見る人によってはけっこう面白いネタなんでしょうか。「俺ら東京さ行ぐだ」を知らない世代にとっては、新鮮な感じがするのかもしれません。

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コメント

通りすがりの者ですが、

ナイツの「俺ら東京さ行くだのネタ」を見て、何かおかしいなと思い、他の人の意見を探していたらこちらに辿り着きました。

私もこのネタはオチに何か展開があるのだろうと思って見ていましたが、そのまま終わってしまい「???」となってしまいました。

私が思うにこのネタは、浅草の劇場に出ているような師匠たちを暗にディスっているのではないかと考えるのですがどうでしょうか?
いかにも年配の漫才師がやりそうなネタだと思いませんか?

塙さんはTHE MANZAIの時の"のりピー"のネタみたいに時折パンクな一面を見せますから、
そういう風に受取れば一周回って面白いとは思えます。
正統派漫才師とか言われるのが嫌とか言われている事からもそう勘繰ってしまいます。

しかしそうだとすると危なっかしいネタですね。

そんなネタをM-1の敗者復活戦でかけるナイツの精神がカッコいいです。

コメントありがとうございます。

なるほど、あえてベタな「歌の歌詞につっこむネタ」を演じているという感じですね。この手のネタって確かに昔よく見かけた気がします。既存の歌詞の変なところにつっこむだけだから、工夫もあまりないという。

そして、こんなネタでもいいのか? と見る側に問うているようにも思えます。でも、ネットの反応見ると、意外にも普通にうけているような反応も多くて、ナイツの二人も驚いていたりして。

いずれにせよ、いつものネタでいつものように笑いをとる、というのを避けようとしている感じはありますね。

通りすがりで失礼いたします。
私も M-1 の2015の敗者復活あたりでこのネタを観たのですが、同じようなモヤモヤを感じて検索して伺いました。

もともとこの歌がコミックソングというか、歌全体がボケみたいなものなので、ここに突っ込むというネタが「それは知ってるがな」みたいに感じてしまったんですよね。

先の方がおっしゃるように歌に対するボヤキ漫才っていうスタイルが昔からあるわけですが、それは人生幸朗師匠のように、歌は真面目にやっていて、そこに見当違いというか考えすぎやろ、みたいなボケをかぶせていくものだと思うんですよね。

例)
「リンゴはなんにも言わないけれど」
「うるさいわ、リンゴがしゃべりだしたら八百屋うるそうてしゃあないわ!」

芸歴も長い方たちなので、それを承知でやっているにしても、意図がよくわからないなあ、と。
やっぱりおっしゃるように、元ネタを知らない若い方向け、ということだったんですかね。

コメントありがとうございます。

つい先日、ナイツの単独ライブのDVDを見る機会がありまして(泊まったホテルが開業記念かなんかで、ビデオオンデマンドが無料だったというだけですが)、ナイツのネタを改めて一通り見ました。

お馴染みの、ヤホーで検索して誰もが知っているものを発見してしまうやつとか、塙兄のコネがすごくていろんなものを手に入れるやつとか、バルーンフェスタの外国人にデザインをパクられるやつとか(私は佐賀出身なので、このネタはジワジワ来ます)、頭にチップ埋め込まれるやつとか、最近突っ込んでくれないやつとか、安室奈美恵のNEVER ENDに引っ張られるやつとか、そして、「こんな村イヤだ」ネタも。

年間600本も漫才をやると、これくらいのバラエティが必要になってくるんだと思います。

そして、ボケ・ツッコミ逆転パターンや、歌ネタ・リズムネタも欲しくなって来るんでしょう。でも、そこで人生幸朗・生恵幸子パターンで行くとオーソドックス過ぎるから、あえて、既存のコミックソングのボケにそのまま突っ込むという、冒険をやってみる。客席に違和感があっても、逆にそこを楽しんでしまうような。

その年に起きた不祥事を扱うような時事ネタ系も、とんがっている感が出るかというと、単純にそうでもなくて、爆笑問題みたいな感じでやるのも、もはやオーソドックスで、逆に保守的な王道に見えてきてしまう。そこで、塙さんが他人の不祥事を自分がやったと思い込むくらいまで行くと、新しさが出ますもんねえ。

年末年始はお笑いを大量に見られる機会ですので、メタな視点で見てみると、いろいろ楽しめそうですね。

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