賃貸物件の鍵交換費用は貸主負担が妥当(国交省ガイドライン)
ここ1年で3回引っ越しています。トラブルとかじゃなくて、仕事の都合で。
なので、賃貸の物件をたくさん見てきました。で、意外に負担が大きいよなあと思ったのが、鍵交換の費用。
今住んでいるところの費用はたしか1万4千円くらいでした。1万円台から2万円くらいが相場でしょうか。でも、中には4万円以上という物件もありました。4万円もするんだったら、交換しなくても済むような仕組みとかないのかよ、と思いましたね。
で、たいていの物件は当然のように、借主負担で記載してあるので、そういうもんだと思ってました。
ところが、国交省のガイドラインを見ると、鍵交換費用は貸主が負担するのが妥当であると書かれているんですよね。
住宅:「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」(再改訂版)のダウンロード - 国土交通省
上記にPDFファイルが置いてあって、その中身を見てみると、
〔賃借人が通常の住まい方、使い方をしていても発生すると考えられるもの〕
●鍵の取替え(破損、鍵紛失のない場合)
(考え方)入居者の入れ替わりによる物件管理上の問題であり、賃貸人の負担とすることが妥当と考えられる。
となっています。ちなみに、「賃貸人」とは貸主のことで、借主のことは「賃借人」といいます。
例外としては、
〔賃借人の使い方次第で発生したりしなかったりするもの(明らかに通常の使用による結果とはいえないもの)〕
●鍵の紛失、破損による取替え
(考え方)鍵の紛失や不適切な使用による破損は、賃借人負担と判断される場合が多いものと考えられる。
となっています。
鍵を失くした場合は、まあそうでしょうね。
でも、鍵を失くすもなにも、入居する時点で取られるケースが多いですからね。なんかもう納得いかない。
所詮ガイドラインですから法的拘束力がないとしても、どうでしょう、この無視具合。国交省さん、あんた、不動産業界に完全にナメられてるよ。
で、借主負担にしている弊害があるんじゃないかと思っていて、それは鍵交換に関するコスト意識がなくなることなんですよ。1万円かかろうが、2万円かかろうが、借りる方が負担するからどうでもいいや、って感じで。
頻繁に交換することが前提なら、それを考えて設計しておけば、毎回1万円もかかるなんてバカな結果にはならないはずなんですよ。
出張工事費が高くつくなら、内側からだと素人でも簡単に交換できるような仕組みにして、部品の購入費のみで済むようにするとか、大きな賃貸会社だったら管理物件でシリンダを共通にして、使いまわすとか(数十種類もあれば、事実上問題ないと思う)。
あと、カードキーのような電子的なものにすれば交換のコストは限りなくゼロになるだろうし。以前泊まったホテルは鍵返さなくてもよかったもんなあ。どうせ使えなくなるので捨ててください、みたいな感じで。
とにかく頭を使わせるために、貸主負担を徹底すべく、ここは一つ国交省さんに権力を振るってほしいところ。
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