「成瀬の大学生活はゴイゴイスー!」は、ちょっと・・・
こちらの記事を書いたときに思ったこと。
最近は新刊にはかならず帯がついていますね。『成瀬は都を駆け抜ける』にも、もちろんついてました。
ダイアン津田さんのコメントで、
この子やっぱりおもろいな! 成瀬の大学生活はゴイゴイスー!
・・・
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ちゃんと読みましたか?
帯のコメントは、作者の知らないところで、出版社・編集者側が段取りをするみたいです。本の売れ行きにも関係する(と少なくとも出版側は考えているだろう)から、誰からどんなコメントをもらうかというあたりには、それなりに苦労はしているのでしょう。
別の本の話ですが、「あの、本読みました?」という番組で、帯コメントをもらう際のプロセスを編集者さんが語られていました。本を渡して、「もし、よろしければ・・・」という感じでコメントをもらうことが多いらしいです。
最初から読まずに断る場合もあれば、読んだうえで断ることもあるでしょう。こういうケースでは、報酬も発生していないでしょう。お金が絡まないからこそ、義理人情が絡んでくる微妙な「仕事」です。
「都を駆け抜ける」の帯には4人のコメントが載っていて、最初は舞台化した『成瀬は天下を取りにいく』の主演俳優の山下美月さん、
成瀬が愛おしくて、羨ましくて、誇らしい。―――気づけば涙が滲んでいた。
次は、滋賀県出身の漫画家 森田まさのりさん、
読んでて無性に成瀬の顔を描いてみたくなった。小説読んでてこんなの初めてかも!
3人目は、京大出身の文芸評論家 三宅香帆さん、
成瀬がいてくれる京大生活を体験できて、嬉しかった! ありがとう成瀬!
で、最後がダイアン津田さんの「ゴイゴイスー」ですよ。悲劇案件です。
舞台の主演俳優の山下さんは順当なところでしょう。森田さんは滋賀県出身という繋がりが若干弱めな気もしますが、漫画家ならではのコメントをもらえました。顔の片側がくいっとあがっている、ちっちゃい絆創膏を貼った、喧嘩のあとの成瀬を描いてくれることでしょう。(注:そんなシーンはありません)
今回、京都大学は主要な舞台ですので、京大出身の三宅さんが京大生活を追体験できたというコメントには納得感があります。
そして締めは「ゴイゴイスー」(©ダイアン津田) です。滋賀県出身のお笑い芸人 津田さんが、芸人ならではのコメントをしてくれました。
・・・芸人ならでは?
誰も悪くなかったのかもしれません。みんないい人ばかりなのかもしれません。でも、どこかで歯車が狂ってしまった。そして、津田さんは今日も書店の平積みの上で、スベリ続けている。
もし私が編集側なら、「ゴイゴイスー」はボツです。もし編集者が、「よっしゃ、『ゴイゴイスー』いただきました! これで、いける!」と思っているのだとしたら、職業適性の観点から、リクルートエージェントをおすすめします。
でも、コメントの依頼の仕方が前述のようであったら、コメントをもらった以上、ダメ出しはできないでしょうね。
じゃあ、津田さんがもう少しまともなコメントを出せばよかったのか。いや、もしかしたら、出版社側から「例のアレ、入れてくださいよ」なんて、誘導されたのかもしれない。
というより、現場の編集者も津田さんも「ゴイゴイスー」なんて入れたくなかったのかもしれません。でも、新潮社の上層部がだだっぴろい会議室のふかふかの椅子でふんぞり返りながら、「ダイアン津田? だったら、ゴイゴイスーだろ」と言い放ったのかもしれません。
妄想は尽きませんが、今後 帯のコメントを決める際には最新の注意を払い、今回のような事故が起きないようにしてほしいものです。
もし、私が編集者だったら、全力で以下のコメントを取りにいきます。
もう、琵琶湖の水を止めるなんて言いません。 滋賀県知事 三日月大造
いや、お願いすれば、なんとかなるかも。






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